最果ての島の物語

2か月以上前のことだが、我が家からほど近いお馴染みの下高井戸シネマにて、映画『イニシェリン島の精霊』"The Banshees of Inisherin"を観た。脚本・監督はマーティン・マクドナー氏Martin McDonagh。 イニシェリン島の精霊 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray…

限りなく懐かしい、「イタリア的」なもの。

我が家からほど近い映画館「下高井戸シネマ」にて、イタリアの名匠パオロ・ソレンティーノ監督Paolo Sorrentinoの最新作『Hand of God -神の手が触れた日-』(英題:The Hand of God、イタリア語原題:È stata la mano di Dio)を観た。 米国アカデミー外…

栄一巡りは続く

渋沢栄一の生涯を描くNHK大河ドラマ「青天を衝け」が昨年末に最終回を迎えてから、丸3か月が経った。私たちが最終回の録画を観たのは年が改まってからの1月5日だったが、それから数えても早3か月近い。 ではあるが、2022年1月5日の日記に書いた通り…

飛鳥山にて「栄一詣で」

NHK大河ドラマ「青天を衝け」が最終回を迎え、ドラマが終わった今頃になって「渋沢栄一巡り」をしたくなり居ても立ってもいられなくなった(2022年1月5日の日記参照)私。 さっそく渋沢栄一ゆかりの地のひとつ、東京都北区の区立飛鳥山公園を訪れた。こ…

動画の貼り付け

この記事は、ちょっとしたテスト。 はてなブログはインスタグラムInstagramの画像を貼り付けられるのだが、画像と同じように動画も貼り付けられるかどうかを試してみたくて、インスタに投稿した動画をこちらにもアップしてみた。 ↑このようになりました。 こ…

セーヌの貴婦人よ

朝起きて、パリのノートルダム大聖堂が火災で深刻な被害に遭ったという知らせに接し、暗澹たる悲しみに包まれた。なんという悲劇。13世紀に建造されて以来700年以上の間、数度の革命も二度の世界大戦も乗り越えてパリの市民と苦楽を共にしてきた、ゴシックの…

ノルウェー5日目・世界最長のトンネル

ラールダールLærdalからフロムFlåmへ向かうバスに乗り、全長24.5kmのラールダールトンネルLærdal tunnelを20分以上かけて抜ける。道路用としては世界最長のトンネルだ。 実は6年前にもこのトンネルを通った(ただしその時は逆方向)のだが、その際にトンネ…

ノルウェー5日目・Urnes Stavkyrkje

今日はウルネスの木造教会Urnes Stavkyrkje(Urnes Stavkirke、英語ではUrnes Stave Church)を訪れる。こちらは、昨日行ったボルグンの木造教会よりほんの少し先に作られ、ノルウェー最古の木造教会として世界遺産に登録されているほどなのだが、(特に自家…

ノルウェー5日目・今日も青空

朝目が覚めると、今日も素晴らしい青空(下の写真)。 天気が変わりやすいノルウェーでは、これは実にラッキーだ。 さっそく早朝のラールダールLærdalを散歩。 「ちいさいおうち」の絵本に出てきそうな、可愛らしい家。 散歩の後は、ホテルで朝食をもりもり…

ノルウェー4日目・フィヨルド最奥の村にて

夕食後、ラールダールLærdalの村内を散策。 ラールダールは19世紀から続く木造家屋の家並みも有名。童話のような、色とりどりの可愛らしい家々が並ぶ。 もう9時を大きく過ぎているのにまだまだ明るい。緯度の高さを感じる。 散歩中のネコちゃんにご挨拶。 …

ノルウェー4日目・鮭づくし

昨日のStalheimで少々懲りたので、本日の夕食はホテルではなく、村内にあるノルウェー・ワイルドサーモンセンターNorsk Villalssenter(The Norwegian Wild Salmon Centre)の中のレストラン"Laksen Pub & Restaurant"にていただく。ロケーションの通り、様…

ノルウェー4日目・Borgundの木造教会

ホテルでひと休みしてから、タクシーを呼んでもらって、ボルグンBorgundの中世の木造教会stavkirke(stavkyrkjeとも。英語ではstave church)を観に行く。この木造教会も我々夫婦は6年前に一度観に来て、ものすごく感銘を受けたのだが、あのときは曇り空だ…

ノルウェー4日目・フィヨルド最奥のホテル

ラールダールでは「リンストローム・ホテル」Lindstrøm Hotel(Lindstroem Hotel)に一泊。この村も6年前に来たのだが、そのときはたまたまこのホテルが満室で泊まれず、村内の別のホテルに泊まったのだが、今回はこちらで。 家族経営の物静かなオーナーさ…

ノルウェー4日目・フィヨルドの旅

朝起きると、雲の動きが激しく、ぐるぐるとうねっているうちに青空が見え始めてきた(右の写真)。その後すっかり晴れ渡り、素晴らしい一日に。 朝食後のんびりとしてから、バスに乗ってStalheimを後にし、ソグネフィヨルドSognefjordの玄関口グドヴァンゲン…

ノルウェー3日目・Stalheim

午後4時頃、鉄道でベルゲンを後にし、約1時間で山間の町ヴォスVossへ。そこからさらにタクシーに乗り、フィヨルドが作り出した峡谷の断崖絶壁に面した「スタルハイムホテル」Stalheim Hotelに到着。本日はここで一泊。 妻と私がこのホテルに来るのは、6年…

ノルウェー3日目・ベルゲン散策

ホーコン王の館Håkonshallenにて。 敷地内には、整えられた並木が行儀よく並ぶ。 湾を横切って街の反対側に渡るには、こんな渡し船に乗る。所要時間約10分。 こぢんまりとしてミズスマシのような、愛嬌のある小舟だ。

ノルウェー3日目・貴重な青空

ベルゲンBergenでの2日目。 朝起きると、素晴らしい青空が広がっている(右の写真)。 何しろ「一年のうち3分の2は雨(か雪)」のベルゲンである。この貴重な晴れ間を逃す手はないと、朝食前に妻と港沿い〜ブリッゲン界隈を散歩。 青空の下で見るブリッゲ…

ノルウェー2日目・Bacalaoに舌鼓

夕食は、ブリッゲンの中にあるノルウェー料理のレストラン"Bryggeloftet Stuene"にて。 地ビールであるハンザビール(コクがあってすごく美味しい!)を飲みつつ、中世以来ノルウェーの名産であるバカラオBacalao(干し鱈)を使った料理をいただく(下の写真…

ノルウェー2日目・ベルゲンへ

(もう旅行から3か月以上たってしまったし、この期に及んで克明に旅行記を記す時間もないので(自分のトラベラーズノートにはかなり克明に記録を残してはあるのだが)、とりあえずいくつか写真をアップしておこうと思う。気が向いたら、今後何か書き加える…

ノルウェー1日目……のハズが……。

ドイツで一泊になってしまいました。 理由は……まさかのオーバーブッキング! 初めての経験。 この21世紀に、しかもヨーロッパに冠たるメジャー航空会社でオーバーブッキングが起こるなんて、さすがに想像していませんでしたよ。それとも、今まで我々の運が良…

ノルウェー1日目・のっけから波乱!?

というわけでノルウェーの旅に出発。といっても、初日の今日は丸一日移動のために費やされ、成田からフランクフルト経由でノルウェー第2の都市ベルゲンBergenに着くのは、ほぼ真夜中の予定である。 朝7時過ぎに起きてから妻と自宅を出発し、JR渋谷駅で同行…

白夜とフィヨルドの地へ

というわけで、明日からノルウェー(ノルウェイ)Norway(Norge)の旅に出る。 デンマークでもスウェーデンでもフィンランドでもなく、ノルウェーだけ。 この日記でもノルウェー大好きっ子をたびたび標榜してきただけに、当然のようにノルウェーだけである。…

別の人生

恩田陸さんの旅行記「メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅」を、本日読了。自分の旅の直前に旅行記や旅ものの本を読むと、旅への想いや気分が盛り上がってきて、いい感じだ。 恩田さんの小説は大好きで何冊も読んできたが、非小説系の本を読むのは…

The Lake District

書店にて「フィガロジャポン」FIGARO Japon最新号(2009年7月20日号)を購入。 特集は「イギリス湖水地方の旅。」。おなじみ旅の特集号、昨年秋の、英国の旅から帰国直後に発売というまことに間の悪いロンドン特集号(2008年10月5日号)に続いての、英国特…

瞑想する絵画

画家の友人・goikenさまに誘われて、goikenさまの車で、私の妻と3人で千葉県佐倉市にある川村記念美術館(写真)へ行く。この美術館で開催中の「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展がすごく観たかったのだが、さすがに世田谷から佐倉までは遠いなあと思ってい…

京都3日目・旅の終わりに

帰りの新幹線の車窓から、暮れなずむ夕日を眺めて。 旅の終わりに想う。

京都3日目・かもがわカフェ

御所を縦断して、洛東へ。荒神口界隈に出て、「かもがわカフェ」でランチ。 この店には、3年前に一度訪れたことがあった(2006年5月1日の日記参照)が、当時は「SARASAかもがわ」という名前だった。お店のスタッフの方によると、2年ほど前に今の名前に改…

京都3日目・相国寺

今日は旅の最終日。といっても、帰りの新幹線は夕方出発のを予約してあるので、日中は京都でゆっくりできる。今日も天気がいいし。今回の旅行は、天候に関しては本当に申し分なし、だったな。 ホテルをチェックアウトして、荷物をホテルに預けてから、地下鉄…

京都2日目・Figueras

本日の夕食は、これもすっかり我々の京都旅行の恒例行事?と化した、妻の友人で生粋の"京をんな"ことKANIちゃんと3人でのディナー。KANIちゃんとはぴったり1年ぶりの再会です。 昨年は素敵なイタリアンのお店を予約してくれたKANIちゃんが、今回案内してく…

京都2日目・自転車散歩

上記以外にも、自転車であちらこちら巡った一日だった。 「プリンツ」"Prinz"の素敵な庭で、お茶とお菓子をいただく。 涼やかな風が流れ、静かで穏やかな時が流れる。 すがすがしい青空の午後の、かけがえのない安らぎのひととき。 「プリンツ」の店の前で。…