music

「縁の下の力持ち」とジャンル映画について

2022年4月3日の日記に続き、第94回米国アカデミー賞の受賞結果について、雑感を記す。 今回のアカデミー賞での最多受賞作品は、6部門を受賞した『DUNE/デューン 砂の惑星』だった。2022年4月3日の日記にも書いたように私個人としては、『ドライブ・マ…

静寂と郷愁の響き

先日の日記で、ウクライナと聞いて真っ先に思い浮かんだ人、フィギュアスケーターのオクサナ・バイウルさんについて書いた(2022年2月27日の日記参照)。 だが、そのあとで、私にとってものすごく大切な現代音楽の作曲家がウクライナ人だったことを完全に失…

さらに、夏の終わり。

まさに今、この国は、いろいろな意味での「夏の終わり」に差し掛かっているようだ。 そのことを改めて認識する、この頃である。 2020年9月7日の日記に書いた経緯で、予定から一週延期で本日放映された大河ドラマ「麒麟がくる」第23話を観たときのこと。 ド…

【映画記録】名曲なくして名画なし

ずっと気になっていたドキュメンタリー映画『すばらしき映画音楽たち』"Score: A Film Music Documentary"(2016年)を、レンタルのDVDでようやく観ることができた。 score-filmmusic.com 小さい頃から映画音楽が大好きだった私。それも主題歌とかではな…

【映画記録】ストーム・チェイサーたちの物語

(写真は2020年9月4日に、井の頭公園にて撮影) このところ大気が非常に不安定な日が多く、よく晴れていたのにたちまち入道雲が押し寄せて、激しい雷鳴が轟きにわか雨が降りしきってまた晴れる、なんてことが毎日のように起こっている。実際、ここ数日は何…

100年後はやっぱりホテル経営?

下高井戸シネマにて、ようやく映画版の『ダウントン・アビー』"Downton Abbey"を観てきた。 ご存じ英国の超有名テレビドラマシリーズの集大成的映画化作品なのだが、私がこの十数年来すっかりテレビに疎いために、テレビシリーズは全く未見の状態。いきなり…

五月の風の中で。

新型コロナウイルス禍の異常な状況下でも、五月は例年通りやってくる。 春から初夏に移りゆく、一年で最も爽やかな季節の五月。 五月は、私の妻の誕生日と私の誕生日がともにこの月だということもあり(勤め仕事をしていた時はもちろん大型連休も魅力だった…

R. I. P., Gary... In the Empty Rooms

アイルランド出身のハード・ロック・ギタリスト、というより「永遠のギター小僧」、ゲイリー・ムーア氏Gary Mooreの訃報を知り、ショックを受ける。 享年58歳、休暇先のコスタ・デル・ソルでの突然の死だったらしい。 最近はブルースや打ち込みに傾倒してい…

信頼

私がものすごく大好きなDJ/ミュージック・クリエイターである、Hiroshi Watanabeことワタナベヒロシさんの、Kaito名義では3枚目のオリジナルアルバム、"Trust"。 8月26日の日記に書いたとおり、発売前からとても楽しみにしていた新譜だった。 今からほぼひ…

期待の新譜

夏も終わりに近づき、来週から9月。9月と10月にはとても楽しみな新譜の発売がいくつか控えていて、なかなか充実した秋になりそうで嬉しい。 Kaito 3年振りの新作リリース!|ハウス/クラブミュージック|ダンス&ソウル|音楽|HMV ONLINE まずはなんとい…

国境線を越えて、永遠に

ミュージシャン・川村カオリさん(川村かおりさん)の訃報に接し、強い衝撃と深い悲しみに包まれる。 数年前に一度治療した乳癌の再発、闘病しつつ音楽活動を最後までやめないで、渾身のアルバムを発表しての最期。 享年38歳。悔しすぎる。早すぎる。 深く、…

40,000曲

本日、私のLast.fmでの音楽再生曲数が40,000曲を突破した。 30,000曲を超えたのが今年の初めだった(1月11日の日記参照)ので、この10,000曲はそれまでよりもかなり短期間で聴かれたことになるな。確かに、ずいぶんと聴きまくっているような気がする。今週…

別プロジェクト

大好きなアイスランドのバンド、シガー・ロスSigur Ros(Sigur Rós)のフロントマン・ヨンシー・バーギッソンJonsi Birgissonが、バンド活動とは別にアーティストのAlex Sommersと活動している別プロジェクトの初めてのアルバムが出るらしい。 プロジェクト…

知らないうちに

全然知らないうちに、一昨年再結成した筋肉少女帯の、再結成後2枚目のオリジナルアルバム「シーズン2」が出ていた……。 もう5月の下旬に出ていたらしい。全く気づかなかったとは不覚なり。新譜情報などはHMVのサイトでチェックすることが多いのだが、サイ…

かつて大好きだった

かつて私が大好きだった、異世界を舞台にした大河小説があった。 初めて読んだのは14歳のとき。「全100巻」のふれこみで始まった物語は、既に5巻まで刊行されていた。ヒロイックファンタジィの手法を大きく取り入れた物語と世界観、その後の巨大な物語の流…

おもちゃの兵隊たち

数日前に、以前一度だけ行ってすごく楽しかった、神楽坂の"80年代ロックバー"こと「PENSACOLA」(「ペンサコーラ」、2008年8月27日の日記参照)を再び訪れた。この店はコロナビールがよく似合うな。 http://www.rockbar-pensacola.com/(「PENSACOLA」のホ…

中古CDを買う

仕事のあと、御茶ノ水の中古CDショップ「ジャニス2」に行き、中古CDを2枚購入。 中古CDを買うのなんて、めっちゃ久しぶりだ。お金のない大学生の頃は、実家に近い下北沢の「レコファン」や「ドラマ」にずいぶんお世話になったものだ。社会人になってからも…

穏やかに

本日は仕事を休み、朝から目の用事で病院へ行かねばならなかった。 瞳孔を開くための目薬をさされたおかげで、見るものすべてがぼやぼやにぼやけてしまって(私はひどい近視&ひどい乱視持ち)、本が読めなくなってしまった。仕方がないので、数週間前に手に…

美しくも穏やかな

先週入手したCDの一枚、Yagya"Rigning"が素晴らしくて、繰り返し聴いている。 Yagya(「ヤグヤ」?「ヤギャ」? 発音がよく分からない)はアイスランド人アーティストAðalsteinn Guðmundsson(Adalsteinn Gudmundsson)のひとりエレクトロニカ・ユニットの名…

ノルウェーの人気者

昨日に続き今日も激しい肩こりと頭痛に悩まされ、せっかくの花見日和なのに一日中こたつに寝転がって静養するしかない。 こたつに寝転がりながら、せめてもと昨日HMVオンラインから届いたCD3枚を聴く。輸入盤30%オフに加えて有り余るポイントを使用したので…

砂漠の旋律

映画音楽の巨匠、モーリス・ジャール氏Maurice Jarreの訃報に接する。 合掌。 モーリス・ジャール氏が音楽を担当した映画の中で、私が観たことがあるのは名作「アラビアのロレンス」"Lawrence of Arabia"と「砂漠のライオン」"Lion of the Desert"の2つ。奇…

out of noise

坂本龍一さんの新譜"out of noise"をようやく入手。 先日HMVの店頭で試聴して、とても素晴らしかったので購入しようと決めていたのだった。 簡易ジャケットの通常盤とブック型ジャケットの限定盤の2種類が出ているが、装丁・デザイン重視派の私はもちろん迷…

U2温故知新

先日購入したばかりの最新アルバムNo Line On The Horizon"(3月18日の日記参照)を連日聴きまくっているU2だが、今日はHMVオンラインで注文していた、彼らの3枚目のアルバムに当たる"WAR"が届いた。 言わずと知れたU2の初期の名盤、"Sunday Bloody Sunday…

さっそく聴きまくり

HMVオンラインで注文してあったU2の新譜「ノー・ライン・オン・ザ・ホライズン」"No Line On The Horizon" が昨日届き、今日はさっそくこのアルバムを聴きまくった。通常盤は既に発売されているが、私が注文した限定版のボックス・ヴァージョンだけが発売が…

嘆きの天使が日本へ

HMVのサイトを見て初めて知ったのだが、現在サラ・ブライトマンSarah Brightmanが来日していて、各地で来日公演が行われているようだ。 音楽 情報ニュース/サラ・ブライトマン来日公演がスタート!/HMV サラ・ブライトマンは前作のアルバム「神々のシンフォ…

In Praise of Dreams

ここのところ非常によく聴いているCD、ノルウェー人のサックス奏者ヤン・ガルバレク氏Jan Garbarekの"In Praise of Dreams"。 2年近く前に購入したときには、ずいぶんいいことを書いていながら、その後あまり聴かなくなってしまっていた。のだが、先日何気…

ジャケから楽しみ

3月に発売されるU2の新譜"No Line On The Horizon"の詳細情報が本日、解禁になったのだが、ニューアルバムのジャケットアートワークに、なんと杉本博司氏の作品が、しかも私の大好きな"Seascapes"(海景)シリーズの作品が使われているらしいと知って、大興…

30,000曲

本日、私のLast.fmでの音楽再生曲数が30,000曲を突破した。 2006年10月に再生履歴を始めてから約2年3か月、途中いくつかの不具合を経ての到達である。 Last.fmで3万曲を超えたのだから、それより先に始めていたmixiミュージックのほうはもっと曲数が多く…

祝祭に満ちた音楽

昨年末に購入した、マイケル・ナイマン氏Michael NymanのCD"MGV & Piano Concerto"を毎日のように聴いている。 お恥ずかしい話だが、(今まで映画などでは耳にしていたものの)マイケル・ナイマン氏の音楽をちゃんとCDで聴くのは、これが初めてだった。そも…

Fordlandia

先週末に渋谷のHMVで購入した、アイスランド人アーティストのヨハン・ヨハンソンJohann Johannsson(正確にはJóhann Jóhannsson)の待望の新譜"Fordlandia"がとてもよくて、毎日聴いている。 ヨハン・ヨハンソンのアルバムは、私が持っているのはソロデビュ…