「THE FISHBONE」

THE FISHBONE (Beam comix)
先日、コミックバトンについて書いた際、大山玲氏の「真夏の夜のユキオンナ」のことに言及したのだが(2005年8月17日の日記参照)、そのときに同じ作者の単行本がもう一冊出ていることを知った。それがこの「THE FISHBONE」で、かなり前に「アフタヌーン」誌で掲載された連載がようやく日の目を見た作品らしい。
 しかし他の方の記事を拝見すると、あまりのエログロぶりに、マンガマニアの人々の間でも賛否両論だったらしい。マニアでもなんでもない私もグロ描写は苦手なので、まあ書店で見つけたら(怖いもの見たさで?)買ってみようと思って、書店に行くたびに気をつけていたのだが、どうやら発行部数があまり多くないらしく(笑)、今まで出くわすことはなかった。
 しかし本日、仕事の都合で行ったさいたま市のとある書店で、偶然一冊発見。買ってみた。東京へ戻る帰りの電車内で読んでみた(よく電車の中で堂々と読めたよな……)。
真夏の夜のユキオンナ 1 (KCデラックス)
 テーマ的には「真夏の夜のユキオンナ」をさらに発展させたような。しかし、圧倒的なカオス。神々の輪廻転生。破天荒なアニミズム。と書くと、壮大な物語……とか誤解されそうだが、予想通りグロ描写がキツすぎてちょっと辛いものがあった。一方エロはむしろ「真夏の夜のユキオンナ」のほうが濃厚だった気がする。とりあえずどんな内容のマンガなのかは分かりました。
 たとえマンガマニアの人でも、「真夏の夜のユキオンナ」が好きで、グロ描写に耐性がある人(私にはありません)以外にはオススメしません(キッパリ)。私は、「真夏の夜のユキオンナ」の前半の、日常の延長のようなゆる〜い感じが好きだったのです……。