年の瀬に想う

 

 2019年、大晦日

 今年も残すところあと僅かになりました。これをご覧になる皆様が、良き年の瀬を迎えられますよう。

 そして、来たる新しい一年が、より良き一年となりますように。

 上の写真は、今年の6月に北イタリアを旅行した際の一枚。水の都ヴェネツィアヴェニス)Venezia (Venice)にて、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会San Giorgio Maggioreの塔の上からジューデッカ島Giudeccaを望む眺め。今回の年賀状に使用した写真だ。

 下の写真は、同じ塔の上から別の方向を眺めたもの。観光でお馴染みサン・マルコ寺院の鐘楼と、ドゥカーレ宮殿Parazzo Ducaleが見えている。

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 とにかくこの旅行は、6月だったにも拘らずヨーロッパがものすごい猛暑に見舞われてしまったタイミングだったため、これらの写真も今見ると爽やかなイメージだが(笑)、実際には40度近いとんでもない酷暑の中で撮影していたのだった……。やれやれ。

 今日の東京の天候も、昼ごろまでは妙に湿度が高く、そのせいで最高気温が17度近くまで上がるかと思えば、夕方からは暴風のような凄まじく強い風が吹きまくっている。例年の東京の、乾いた青空に穏やかな空気と刺すような寒さは何処へやら。とても大晦日とは思えず、今は一体何月なの?と思ってしまう異常気象ぶりだ。先ほど書いた、夏の凄まじい猛暑もそうだが、2019年はやはり地球の温暖化が深刻になってきているのを、肌でより強く感じる一年だったと言わざるを得ない。

 地球温暖化の対策としては、やれ飛行機に乗らないだのプラスチックごみを減らすだのとよく言われている。確かにそれらの対策も必要なのだが、どうにも人々は目立つイメージに引っ張られて同じ方向を向きがちなところがある。その上、日本や世界の政治や経済を動かしている人々がそのイメージを利用し操作して、自分たちに都合の悪い要素を見えなくしてしまう危険性をもはらんでいる。

 本当に地球温暖化に取り組むのなら、もっと無視できない大きさで、もっと緊急に本気でどうにかすべきものがあるでしょう?

 ということで……。

www.gizmodo.jp

wired.jp

 もちろん田舎とか辺境とか、自動車を必要とする地域は存在する。そのためにも、公共交通の整備された都市部では、より一層自動車を、特に自家用車を不要物として締め出すように努めてゆくべきだと思う。

 自動車を完全に締め出した街・ヴェネツィアは、まさにその地球温暖化のせいで水没の危機に瀕している。皮肉なものである。

(2019年12月31日投稿)