住所が変わりました

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 そんなわけで(どんなわけだ)、新しい家で暮らしている。

 私が生まれ育った東京は世田谷区代田にある実家を、独立型二世帯住宅に建て替える新築工事を今年(2021年)の頭から進めていた。私たち夫婦と私の母とが同じ屋根の下で個別に暮らせるようにとのことで、独立型の二世帯住宅にしたのである。その新居が9月に完成して引き渡しを受け、すぐに引っ越してから3か月半ほど経った。

 建物のプランそのものはいわゆる「コロナ以前」に出来上がっていたのだが、新型コロナ禍の影響による大幅な進行遅延に遭い、大きな障害を乗り越えて完成したので、ようやく、という感慨が強い。設計・監理をお願いした建築家さんとの最初の打ち合わせから数えると、完成までに2年以上かかったことになる。

 新居の場所はともかく家そのものは全くの新築なので、勿論3か月少々という短い期間ではとても新居での暮らしに慣れるはずもない。四季でいえばまだ季節ひとつ分だ。やはり一年通して暮らして、四季折々をひと通り体感してからでないと、「慣れる」ためのスタートラインにさえ立てないと思う。

 

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 とはいえ、3か月経つとさすがに幾らかは新しい家に「落ち着いた」気分になるのは確かだ。引っ越して新居で暮らし始めた当初は、借り物感というか、どこかのホテルに長期滞在しているような錯覚にしょっちゅうとらわれていた。慣れていないのだから当たり前だが(笑)。

 だが、多少は落ち着いたといっても、現在でもけっこう心理的に負担を感じることもあるので、プチ適応障害になっているのかもしれない。

 そのせいもあるのだろうが、3か月半経っても今の自分の中に、クリスマスとか年の瀬とか新年とかを迎えられるだけの心の余裕が、1ミリもないのだ。今日が大晦日の前日だという実感が全くない(笑)。時間を流す人(そんな人はいないけれど)に向かって「ちょっと待って、ストップ! 年の瀬を迎える気持ちの余裕ができるまで止めておいて!」と叫びたいくらい。

 そんなわけで、今年はクリスマスも年末年始も、それらしいことは一切しません(笑)、というよりできません。私たち夫婦の結婚記念日だけはきちんと、二人だけで祝いましたが。年賀状もこれから作ります。出すのは年明けかしらん。

 

【2021年12月31日追記】

 その年賀状だが、元日に出すつもりで今日は気合を入れて作業したところ、我が家にある2台のプリンタが揃いも揃って不具合を起こす始末。用意したハガキ用紙の9割以上を印刷に失敗するという、自分史上前代未聞(?)の災難に見舞われてしまった。

 ほんの数枚だけなんとか見栄えがついたので今日投函したが、残りは年が明けてからプリンタを買い替えて、さらにハガキ用紙がなくなってしまったので買い足してからでないと作業できなくなった(泣)。波乱(?)の年の瀬になりました。やれやれ。

(写真は2枚とも2021年9月7日に撮影。まだ引っ越しの前なので、家具も何もなくてすっきりしています)