豚肉と里芋の梅高菜煮

 

 この日の夕食の主菜用にと私の妻が作った料理は、豚肉と里芋の梅高菜煮だった(上の写真)。

 我が家で最も出番が多い料理本のひとつ、若山曜子さんの『フライパン煮込み』掲載のレシピだ。

 今日の豚肉は、元レシピと同じく肩ロースの塊肉をカットして使っているので、よく煮込んで豚肉ならではの旨みがじっくりと染み出している。さらに、梅干しと高菜漬けという発酵食品がダブルで投入されているので、両方の風味と酸味とコクがよく発揮されて、味わいに深みが出てなんともいえない美味しさ。汁気もまた滋味溢るる旨みに満ちており、締めはご飯を投入して雑炊風にいただく。幸せいっぱいだ。

 里芋のねっとり感をまとったほくほく味も実に心地よい。私が「超じゃが芋好き」であるために我が家では芋といえばまずじゃが芋になるので、里芋が食卓にのぼることはそれほど多くない。この日も本当に久しぶりの登場なのだが、やっぱり里芋も美味しいなあ、実に味らしい味覚だなあと、しみじみ思うのであった。

 そういえばようやく秋も深まってきたこの頃である。

 

(2022年10月26日投稿)