立春を過ぎて

 

 昨年末に前回の日記を書いてから、ずいぶん間が空いてしまいました。

 昨年末から今年の初めにかけて不測の事態(予測の事態?)が続けて起こったために、いきなり年始早々からバタバタ。新年の気分を味わうどころではなく日々の暮らしを回すことで手一杯だったため、この日記を書く余裕など全然なかった。

 ようやく息をついて周りを見回せるようになり、年が変わった実感が湧かないままに2023年も1月が終わっているのに気づく。いつの間にか立春を過ぎて、一年で最も悪しき気が集まる「凶の月」2月になっていた(2019年2月14日の日記2020年2月13日の日記参照)。

 そしてようやく久々にこの日記を書こうとしたら、またお馴染みの目のゴリゴリが(汗)。目が痛んでとても画面に向かうことができず、トホホである。1月末から通い始めた整骨院の施術がようやく効いてきて(そのほかにもあれやこれやの対策を施して)、改めての仕切り直しでこの日記を書いています。

 2月に入った途端に気温が高めの日々が続き、早くも暦どおりに春が近づき始めた予感すら感じる。今日は気温がぐっと下がって、東京ではうっすらと積もるほどに雪が降ったが、それもまた春へ近づくための一種の「儀式」のように思えてしまう。東京に長く暮らす人には言わずもがなだが、東京の本当に寒い時期は空気がカラカラに乾いて身を刺すような寒さが主役だ。雪が降るということはつまり降水なのだから、空気中の湿気が増すだけでも季節が一歩動いた、ということを感じる。

 私が小学生だった頃は、一年で最も寒いのは2月だと暗黙のうちに思い込んでいた。暦の上の「立春」なんて本当に形式、という感覚だった。それが近年は、明らかに1月が最も寒く感じて、2月に入ると早くも春の気配、などという言葉が聞こえ始める。

 まあ秋から冬に移るのが年々遅くなってきているのだから、つまりは冬が短くなってきている、ということなのだが。冬は決して最も好きな季節ではないのだが、それでも近年のこの傾向にはやれやれというしかない。

 

(写真は2点とも、2023年2月9日に撮影)