夏みかん

studio_unicorn20080413

 先日、妻がご近所のお友達から、その方のご自宅に生えている木から採れたという夏みかんを、かなり大量にいただいた。
 というわけで、その夏みかんを使って、ここ1、2週間の間に妻がさまざまな手作りを試みた。手作りマーマレードを二度作り、夏みかんのタルトケーキを作り……と、非常に多くの夏みかんを使ったが、まだけっこう残っている。
 そこで、いよいよ今日は、夕食の肉料理にも夏みかんが登場。「豚切り身肉の夏みかんソテー」だ(写真)。肉料理に果物が使われるケースは西洋料理にとても多く、塩味と甘味の絡み具合が美味しくて私もけっこう好きなのだが、今日の肉料理は、それを夏みかんで応用してみた、という感じ。
 このいただいた夏みかんは、一般の家庭に生えていたものでお店で売られているものとは違うから当然なのだろうが、かなり苦味が強い。場合によっては、かなり後まで口の中に苦味というかえぐみのようなものが残る場合も。マーマレードでも作りたては非常に苦味が先行していたし(数日経つと甘味とミックスして落ち着いたが)、タルトケーキでも甘苦酸っぱさが渾然一体と不思議な味わいを作り出していた。
 それは今日の肉料理でも同様で、塩味と甘みの他に苦味がこれまた渾然一体と混じりあって、えもいわれぬ味わいが。香りのほうもハーブの香りと柑橘系の爽やかな香りが混じりあい、食欲をそそる。いや〜、とても美味しかった。シェリー酒を飲みながらいただくと、また格別。
 さて、夏みかんはまだ残っている。この後は、どのような使われ方で食卓に登場するだろうか。