2019-01-01から1年間の記事一覧

年の瀬に想う

View this post on Instagram A post shared by studio_unicorn (@studio_unicorn) 2019年、大晦日。 今年も残すところあと僅かになりました。これをご覧になる皆様が、良き年の瀬を迎えられますよう。 そして、来たる新しい一年が、より良き一年となります…

愛すべき映画

新三部作の完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』"Star Wars: The Rise of Skywalker"を、公開初日の12月20日に109シネマズ二子玉川にて鑑賞。2019年4月18日の日記に書いた通りに、「物語の終わり」を見届けた。 (以下の文章ではネタバ…

あの映画を論じるということ

(写真は2019年12月12日に、渋谷にて撮影) 新三部作の完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』"Star Wars: The Rise of Skywalker"の公開を間近に控えて、書店では「スター・ウォーズ」の関連本や雑誌の特集を見かけることが多くなった。その…

めくるめく映像美の中で

「21世紀の映像の魔術師」の異名を取るイタリアの映画監督パオロ・ソレンティーノPaolo Sorrentino。私はこの監督の代表作でアカデミー外国語映画賞の受賞歴を持つ『グレート・ビューティー/追憶のローマ』"La Grande Bellezza"がものすごく好きで、DVD…

ゴシック写本の小宇宙

上野・国立西洋美術館の常設展示エリア内にある、版画素描展示室において開催中の小企画展『内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」』を観てきた。 内藤コレクション展 ゴシック写本の小宇宙|国立西洋美術館 数十…

最後の予告編

映画の公開まであと2か月を切った『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』"STAR WARS: The Rise of Skywalker"の「ファイナルトレイラー」なるものが公開されていることを、今日知った。 www.gizmodo.jp 「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜…

ラグビーにまつわるいろいろのこと

テレビ放映で、ラグビーW杯の日本-アイルランド戦を観戦した。まずは優勝候補と言われる強豪アイルランドに勝利した日本代表チームに祝杯を。 日本で開催しているW杯だからテレビで観る、というのも我ながらミーハーだなと思うが、それだけではない。英国発…

五月の風の中で

夕方が近づいて、窓から透明な陽射しが差し込む。 涼やかなそよ風が吹き込んでくる。 リヴィングのソファで寛ぎつつ 本のページをめくりながら その風を頬で感じる。 頬に笑みが浮かぶ。 実に心地よい初夏の夕方。 忘れ得ぬ小さな幸せの時間。 結局のところ …

誕生日に想う

何度もこの日に書いてきてはいるが、しつこく今年も書く。 本日、5月17日は、私の誕生日である。 ちなみに、これも何度も書いていることだが、ノルウェーは5月17日が最も重要な国民の祝日「憲法記念日」。国の誕生日と呼んでもいい日だ。今日のノルウェー…

ドライフラワーとフレジエ

毎年同じことを書いているようで恐縮だが、5月12日は私の妻の誕生日である。 私の誕生日が5月17日なので、それまで5日間だけ夫婦同い年になる。 今年の妻の誕生日は第2日曜日なので「母の日」と重なった。これまた日付からして何年かに一度は必ず巡って…

猫のような毛並みがもふもふ

映画『名探偵ピカチュウ』"Pokémon Detective Pikachu"を109シネマズ二子玉川にて鑑賞。字幕版。 正直言って、これまで私はポケモンのゲームをプレイしたことがないし、漫画を読んだこともテレビアニメを観たこともほとんどない。ポケモングッズも集めた…

ここでの「Rise」の意味は?

タイトルが公開されたことに、今日ようやく気がついた。 もう前作以来すっかりグダグダで、アンテナを全然張っていなかったから(笑)。 eiga.com wired.jp jp.ign.com ティーザー予告編も公開されていました。これは日本語版。 「スター・ウォーズ/ザ・ラ…

セーヌの貴婦人よ

朝起きて、パリのノートルダム大聖堂が火災で深刻な被害に遭ったという知らせに接し、暗澹たる悲しみに包まれた。なんという悲劇。13世紀に建造されて以来700年以上の間、数度の革命も二度の世界大戦も乗り越えてパリの市民と苦楽を共にしてきた、ゴシックの…

ピンク・エレファント!

昨日、実写版の映画『ダンボ』を観てきた(2019年3月29日の日記参照)ので、リメイクの元になった1941年の古典的名作アニメ映画『ダンボ』をちゃんと観てみたくなった。そこで、さっそく近所のツタヤでDVDをレンタルして鑑賞。多分幼い頃に観たことがあ…

耳の大きな象の物語

ディズニーの実写版映画『ダンボ』"Dumbo"を、公開初日に鑑賞。多分筆が滑ってネタバレが含まれていると思うので、未見の方はご注意ください。 www.disney.co.jp ここのところ往年の名作アニメを実写でセルフリメイクするのにずいぶんと熱心なディズニーだが…

土と星

国立新美術館で開催中の企画展『イケムラレイコ 土と星』"Leiko Ikemura: Our Planet"を観てきた。会期末が近づいて少々焦ったが、見逃さずに済んで本当に良かったと思える展覧会だった。 http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/Ikemura2019/ 現代美術…

失われた日々

大崎善生著『ロストデイズ』を読了。『指輪物語』を読んだ直後なので、こういう「現代的」な文章の小説がするすると読めてしまう(笑)。 ロストデイズ 作者: 大崎善生 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2015/02/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを…

旅の仲間。滅びの風。

J・R・R・トールキン著『指輪物語』"The Lord of the Rings"の第1部『旅の仲間』"The Fellowship of the Ring"を読了。 指輪物語 第1部 旅の仲間 作者: J・R・R・トールキン,瀬田貞二,田中明子 出版社/メーカー: 評論社 発売日: 1992/03 メディア: 単行…

「百ちょ森」を「てんけん」する

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の『クマのプーさん展』"Winnie-the-Pooh: Exploring a Classic"を観てきた。 昨年の映画『プーと大人になった僕』"Christpher Robin"が予想外に素晴らしかったおかげで、ちょっとした「プーさんブーム」(もちろん…

二月の鬱

「二月という月は、私にとっていつからか凶の月となっていた。」 御年96歳の作家・瀬戸内寂聴さんが朝日新聞で連載なさっているエッセイ「残された日々」の、2月14日の書き出しである。瀬戸内さんの身の回りの大切な人が亡くなったり人生の厳しい出来事が2…

そして一年。

2019年2月13日。 私の父が胆管がんでこの世を去ってから、ちょうど一年が経過した。 今日は亡き父の初めての命日。一周忌だ。 長いようで早いもので、あれから一年経ったのか。呆然とするばかりだ。 そして、「死」は私たちとともに常に在ることを想う。 (…

世界対がんデー

毎年2月4日は「世界対がんデー」(ワールドキャンサーデー、World Cancer Day)。「世界中で人々ががんのために一緒にできることを考え、約束を取り交わし、行動を起こす日」で、2000年2月4日にパリの「がんサミット」で始まった記念日だそうだ。 ・ htt…

指輪の旅へ 大いなる旅へ

実に久しぶりに、J・R・R・トールキン著『指輪物語』の再読を始めた。 「うんと長い休暇」に、大いなる旅の物語、その分厚い書物を繙く。 心ある方には、もちろんこの印が意味するところをご存じでしょう(^_^)。Of course, you know what this sign means…

あのクマは。

我が家のブルーレイで、映画『テッド』"Ted"を観る。もう10回以上は観ただろうか、この映画。本当に、何度観ても面白い。カワイイ(でもくたびれた)外見だけれど中身は中年オヤジのテッドが巻き起こす、かなり(非常に)アブナイギャグ満載のハチャメチャぶ…

「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ

先日はてなから「はてなダイアリー終了のお知らせ」というメールが来て、放置しておくと「はてなダイアリー」にあるブログの内容は強制的に「はてなブログ」へ移動させられるとのこと。もう長いこと放置していたこのブログを、ようやく再始動させようかと意…

『方丈記』の精神

鴨長明作・蜂飼耳現代語訳による、光文社古典新訳文庫版の『方丈記』を、本日読了。1日で読了してしまったが、まあ『方丈記』の本文は短いからね。ページあたりの行数がかなり少なめのゆったりした行組で、訳文が30ページに原文が20ページ。詩人・蜂飼耳氏…