大根おろしは「ぶんぶんチョッパー」で作る

 

 以前の日記に、今年の夏は突然大のみょうが好きになったと書いた(2023年8月9日の日記参照)。

 今年の夏の酷暑をどうにか乗り切ることができたのも、ひとえにみょうがのおかげです。みょうがLOVE。

 そのときの日記にも書いたが、今年の夏に我が家でみょうがが活躍した料理は、肉や厚揚げなど、様々な焼きものの上にのせる「香味おろし」だ。

 この香味おろし、みょうがと紫蘇はもちろん欠かせないが、それ以上に主役を張っているのは勿論大根である。

 一般的にいって大根は冬の野菜。夏は店頭で値段が張ることもあって、あまり出番がないイメージだ。だが、今年の夏は大根がけっこう安かった。かなり大ぶりの大根まるまる一本が98円、なんていう冬でもあまり見かけない安値で売っていることもあった(もちろん買いました)。今年の夏の猛烈な暑さで野菜がよく育った、いや育ちすぎたのだろうか。そうであれば、この酷暑もひとつくらいはいいことがあったということになるか。ただ、安かったのは7月〜8月までで、今はとても高い。野菜全般がすごく高い。さっさと終わってほしい酷暑のほうはしつこく続いているというのに、だ。やれやれ。

 話がやや逸れたが、そんな安さのおかげもあって、今年はみょうがとともに、大根もまた我が家の夏の食卓の主役であった。香味おろしに使うので、当然ながら大根おろしにしていただくことになる。

 この大根おろしだが、今年の夏の我が家では、もっぱら「ぶんぶんチョッパー」を使って作っている。これがとても便利、簡単かつあっという間に出来上がるのだ。

 

 

 ご存知の方も多いと思うが、「ぶんぶんチョッパー」は手軽かつ簡単にみじん切りを作ることができる優れものアイテム。私がここ数年来頻繁にスパイスカレーを作っていることは以前の日記に書いたが(2021年8月28日の日記など参照)、そもそも私がスパイスカレーを作り始めることができたのも、この「ぶんぶんチョッパー」の存在があったからだ。カレー作りに不可欠な玉葱・ニンニク・生姜を放り込んでレバーを20回ほど引っ張ると、あっという間にみじん切りを作ってくれる。それも包丁ではよほどの熟練者でないと作れないような、かなり細かいみじん切りを。ハンバーグなどに使う粗めのみじん切りなら、5、6回もレバーを引っ張れば十分だ。

 元々は私がスパイスカレーを作り始めるに際して購入したのだが、あまりの簡便さに私の妻もみじん切りにこれを使うようになって、夫婦ともども愛用している。以来我が家のみじん切りは、ごく少量の場合を除きほぼ全て「ぶんぶんチョッパー」一本鎗だ。

 そこから、もしかしたら大根おろしも「ぶんぶんチョッパー」で作れるのでは、と気づくまでにはさほど時間がかからなかった。そして実際に大根を投入して試したら、なんとも簡単に大根おろしが出来上がったのである。レバーを30回も引っ張れば、十分におろし状態。40回くらいでほぼ完璧な大根おろし。おろし金を使うより早い気がする。実のところ、我が家にはおろし金がないので、実際に比べたわけでないのだが。そしておろし金を使う際のあのお決まりの不都合=おろし切れず最後に小さく残った大根、を無駄にすることがない。最後まできっちり使い切れる。指先をおろし金で擦って傷をこしらえることも、勿論ない。

 「ぶんぶんチョッパー」で作った大根おろしを実際に食べてみると、ごく小さな粒々感が舌先に残る。これが気になる人はいるかもしれないが、私たち夫婦は全然構わないし、むしろこの粒々の食感が心地よい。粒々が残ることで、水分を出し切らずある程度閉じ込めた大根おろしになるわけで、きちんとキープされた大根の水分を摂れる。大根おろし全体の瑞々しさがより保たれるので、この方が好みなくらいだ。好みは個人差なので、どうしてもふわふわの大根おろしでないと我慢ならない人には、あまり向かない作り方ではあるが(笑)。

 何はともあれ、今年の夏は「ぶんぶんチョッパー」で作った大根おろしが、幾度となく我が家の食卓を彩ったのであった。勿論、大根おろしの活躍はむしろ秋冬こそが本番。これからの季節もまた、楽しい食卓が続く。

 

(写真は2023年7月27日と28日に自宅にて撮影)