近況報告、もしくは生存報告といいますか。
昨年後半もいろいろ不調があったのですが。
年が明けてまもないうちに、それらを吹っ飛ばしてしまう大変な事態が。
私の右目に深刻な網膜剥離が見つかりました。
直ちに緊急入院、緊急手術。
そのおかげで、危ういところで右目の失明を免れました。
56歳にして初めての入院に、初めての手術(しかも局部麻酔の)。初点滴に初車椅子。
すごい体験だった。一度死んで生まれ変わったような心地がしました(大げさ)。機会を改めてこのことを書ければなあと思います。
本日でちょうど術後一か月が経ちました。手術の際に右目の眼窩内に充填したガスは3週目でほぼ抜けて、右目の視界はようやく開けたところ。ただまだまだ全てが歪んで見えてしまい、視力も安定していないので右目は使い物にならず。ほぼ片目生活がまだ続いております。
といっても右目をつぶり続けるわけにもいかないので、結局両目で見てしまう。それゆえに何もかもが変な見え方で、違和感抱えまくりの日々。特に、物を取り上げたり作業をしたりするときに、うまく距離感がつかめずに困ることが多い。この文章も病前はなかったキーの打ち間違いを量産しつつ書いております。いやあ、いかに二つの目が揃って見ることが、我々が物を立体的に捉えるのに大きな役割を果たしていることか。ひしひしと実感しております。
手術自体は上手くいって術後の経過も順調なのですが、網膜剥離が右目の真ん中付近のヤバい範囲にまで及んでいたので、視界の歪みは一生残るかもしれないそうです。半年くらい経過を見ないと分からないそうですが。
そして、今日は私の亡き父の命日。あれから6年経ちました。「七回忌」です。
先日気づいたのですが、今年は6年前のあの年と同じ曜日の並び。曜日もひと回りしました。
私の父が亡くなったのは胆管がんだったのですが、胆管を含む胆道のがんは非常に見つかりにくく、すい臓がんに次いで亡くなる方の割合が高いがんだそうです。
寡聞にして昨日の新聞の広告で初めて知ったのですが、2月は「胆道がん啓発月間」だそうです。
「世界胆管がんデー」が父の命日の前日という奇遇も、何かのご縁でしょうか。この難治性がんのことに、もっと多くの人々が関心を寄せてくれればと願います。
手遅れの涙を流す人が、ひとりでも少なくなればと。
(冒頭の写真は2024年1月5日撮影)