
前回の日記に書いた私の「かぼちゃ偏愛」、まだまだ継続中です。
上の写真は、私たち夫婦がある日の夕食時に作った、かぼちゃを使ったおつまみ料理「かぼちゃと玉葱のカレー蒸し」。
私の妻が最もよく参照するレシピ本のひとつ、料理家ワタナベマキさんの『つまみサラダ100』に掲載のレシピ。
ほくほくのかぼちゃの上に、チョッパーでみじん切りしてカレーの風味を効かせた玉葱とにんにくがかかり、実にいい相性。白ワインとオリーブオイルをベースにしたタレの味わいがかぼちゃ本体にもよく沁みて、お酒がすすむ美味しさだ。
私が思うに、かぼちゃの角の取れた素朴な甘みには、様々な方向に味わいを広げることのできる「伸びしろ」があるような気がする。一緒に使う他の食材や調味料によって引っ張り上げられ、それぞれに異なった方向へ味わいを大きく伸ばして驚くほど味が強くなる、というような。
前回紹介したハーブマリネの場合なら、一緒に使ったレモン汁の酸味によってかぼちゃの味わいが甘酸っぱい爽やかな方向に引き出されていたし、今回のカレー蒸しならカレー粉のスパイシーな風味の作用で濃厚でエキゾチックな甘みが強くなり、かぼちゃ本来の食感も手伝って独特な味加減が作られていた。
ある意味立ち位置の未分化な、さまざまな「芽」を秘めたかぼちゃの甘み。
いろいろな料理で試してみたくなる可能性を秘めているな、と強く感じる。
先述のハーブマリネも、とても美味しいので最近また作ってしまったし(下の写真)。

そうそう、私如きが書くまでもなくご存知の方も多いとは思うが、かぼちゃをいろいろ料理する中で気がついたことがあったので、ひとことだけ。
生のかぼちゃは、そのままでは包丁でカットするのがひと苦労という方は多いのではないか。特に皮の部分はものすごく硬くて、文字通り全く歯が立たない場合もある。
そこで、私たち夫婦の場合は、かぼちゃを切る前に電子レンジで下処理をしている。レンジであらかじめ熱を通し、ある程度柔らかくしておくと段違いに扱いやすくなるのだ。
私たちがスーパーで買うかぼちゃは4分の1カットの大きさが多いので、その場合での話だが、まず種を取ってラップをふんわり被せて(私たちはいつも買った時に包んであったラップを再利用している)600ワットで3〜4分。それだけでかなり包丁が通りやすくなる。
調理時間はかぼちゃのサイズなどで変わると思うので、適宜調整が必要だと思うけれど、ご存知ない方は試してみる価値はあると思います。一個丸ごとの場合はやったことがないので分からないけれども(笑)。
