週末イタリアン

studio_unicorn20051125

 夜、仕事から家に帰ると、妻がライトイタリアンの夕食を用意して待っていた。何とも嬉しい、週末のご馳走だ。

  • パン2種(バゲット、胡桃パン)
  • チーズ数種(ブルサンペッパー、チェダー、“づけ”)
  • きのこソテー(マッシュルーム、椎茸、しめじ)
  • さつま芋のサマーベイクドポテト(写真)
  • マグロのカルパッチョ、バジルペーストがけ
  • トマトソースのペンネ
  • コーヒー

 サマーベイクドポテトは、通常じゃが芋で作るのだが、今日は珍しくさつま芋。芋の甘みと炒めた玉葱、にんにくの味が微妙にマッチしている。
 今日飲んだワインは、"Palacio del Conde"という、スペイン・ヴァレンシアの赤ワイン。とても安かった割にはGran Reservaだったりして、非常に重厚な味わいだった。

「風の谷のナウシカ」

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」
 id:wineさまからお借りしていた、「風の谷のナウシカ」の原作全7巻を読了した。映画のほうは何度も観ていたが、原作を読むのはこれが初めてだった。wineさま、ありがとうございます。
 今まで読まなかったのが悔やまれるくらい、大名作。正直言って、読むまでは、映画版は原作の最初の方だけをそのまま映画化したのだろうと思っていたのだが、それは私の思い違いだった。むしろ原作の中の様々な要素やエッセンスを、原作の全体から取り出して、別途の物語として再構成したもの、というほうがより正確だと思う。
 という訳で、映画からはうかがい知ることのできなかった、壮大で複雑な世界観、そしてより深く語られる絶望と希望の物語、に大きく心を揺さぶられた。素晴らしいサーガである、これは。
風の谷のナウシカ [DVD]
 と同時に、改めて映画版の完成度の高さにも思い至った。この長大で複雑な物語やテーマを、2時間かそこらの映画にそのまま落とし込むのは、どだい無理である。普通の長編映画では、伝えることができるテーマも限られてくる。宮崎駿は、そこのところをよく承知していたので、よりコンパクトで(ある意味設定を端折って)分かりやすい話に再構成したのだろう。その結果、原作よりは単純でわかりやすい、だが映画の特性を生かしたリアルな臨場感溢れる映画として、これはこれで大変面白い物語になったのだ。その辺りの処理のうまさに、改めて脱帽する思いである。