Glassへの想い

Philip Glass: Orion
 Philip Glass(フィリップ・グラス)通のid:wineさまの日記によると、Glassの新譜"Orion"はすごいらしい

 1度聴いて、すぐに引き込まれたまま、まだその世界から抜け出せない。ここ数日他の音楽を聴く気になれない程。Mはここ10年のグラスの活動でもっとも重要な作品と言っていたが、私にとってはここ10年どころか1985年のSatyagraha以来の衝撃。
 これまでのグラスにはない旋律が民族楽器の特徴ある音で奏でられ、巨大なタペストリーを見ている気分。繰り返し聴くほどに深みが増していく。特に緊張感いっぱいにシタールが盛り上がっていくIndiaと、そこから一転してギリシャ語の詩を女声でゆったりと歌い上げるGreeceのラスト2曲は圧巻。

 ここまで書かれると、いやがうえにも期待してしまう。Glassがミニマル・ミュージックの提唱者だということは知識として知っていたが、今までGlassの作品をちゃんと聴いたことがなかった。この大のミニマル好きの私が、である。まあ要するに機会がなかっただけなんだけれどね。さらに今回はシタールやらコラやらフィドルやら、私の大好きな弦楽系の民族楽器が多数フィーチャーされているらしい。これは確かにすごそうだ。
18人の音楽家のための音楽
 しかし、Glass作品を聴いたことがないだけに、ちょっと二の足を踏んでしまう。音楽のコワいところは、宣伝文句とか(「○○が好きな人には超オススメ!」みたいなの)を信じてCDを買ってみたが、いざ聴いてみると思っていたのと全然違っていてガッカリ、というケースが稀に起こることだ。Steve Reichスティーヴ・ライヒ)は以前に友人から聴かせてもらったらすごく好みで、"Music for 18 Musicians"を買って、どっぷりと聴き込んだものだが、Glassはどうだろうか。一度買ってみようか。でも日本ではまだ売られていないらしい。来月英国へ行ったときに買ってこようかな。ドキドキ。