朝早く起きて、テレビでトリノオリンピック・フィギュアスケート男子シングルのフリー演技を観ながらこれを書いている。ちょうどメダル候補最終組6人の演技を観ることができた。以下、観ながらの勝手な感想。
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いやあ、プルシェンコはすごいなあ。ほとんどノーミス、圧倒的で完璧な演技。観ていてミスするような気が全然しない。あまりにさりげない感じで滑るので、スケート靴を履いていることを忘れてしまうくらい。素晴らしいです。
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ランビエールもいい演技で、観ていて気持ちよかった。ウィアーは、安全策をとったのかちょっと控えめな演技でやや不満。観る側としては、せっかくの大舞台なんだから、失敗してもいいから大胆に挑戦した演技が観たかった。でもウィアーってキレイな顔をしているなあ。人気出そう。
バトルもなかなかの美男子。ジャンプも高く安定していて、いい演技。しかし選手紹介の字幕「シルバーメダルコレクター」ってのはなんだかなあ。要するに「常に2位」ってことですよね。
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でも実に久しぶりにフィギュアを観て、私が熱心に取材したり観ていた頃(10年くらい前)から、採点方法がずいぶん変わったんだなあ、と実感。どういう加点(減点?)方法なのか、にわかには判別しにくい。演技も四回転ジャンプを入れるのが当たり前みたいになってきていて、隔世の感がある。私個人としては、「技」ももちろんだが、もう少し「演技」に力を入れたもののほうが好きなのだが……。
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ジュベールの演技は荒っぽい感じ。でも観ている者を引き込む力があって楽しめた。アイリッシュ系の音楽を使用していたのも好感。
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高橋大輔はSPの一番滑走に続きフリーの最終滑走という重圧を、よく乗り越えたと思う。四回転ジャンプが転倒したのは残念だけれど、後半は流れを取り戻して、見事なスケーティングを生かしたなかなかの演技だった。ちょっと"キレ"が足りなかったかな。あの最初のジャンプが決まっていれば、もうちょっと早く流れに乗れたのに、とは思うが……。メダルには届かなかったが、お疲れ様でした。
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久々にフィギュアスケートの演技をじっくり観たが、とても楽しめた。やっぱりいい演技は観ていてとても楽しい。女子も観たいなあ。
- Torino 2006(オフィシャルサイト。イタリア語、英語、フランス語)
- JOC - トリノ2006(JOCによる日本語オフィシャルサイト)