金沢2日目・金沢21世紀美術館

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 朝起きると雨が降っている。我々の行いのよさもこれまでか、と思ったが、出かける頃には止んでしまった。よかったよかった。この日は晴れることこそなかったが、ほとんど傘をささずに過ごせた。
 今回の旅のお目当て、金沢21世紀美術館へ。
 ほとんど誰もいなかった昨夜とはうって変わって、美術館は人でいっぱい。見学授業らしき小学生の団体もいる。そういえば、今日は巷では平日だっけ。
 改めて丸い建物内をゆっくりとまわり、昼間の美術館を楽しむ。部屋の大きさが皆違うので、建物内をまわっているうちに、迷宮に入り込んだような気分になる。話題の「スイミング・プール」や、マイケル・リンの華やかな壁画(右の写真)も無料ゾーンで見ることができる。居るだけで楽しい、パブリックに開かれた美術館なんだな、と改めて実感。
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 天井にぽっかり四角い穴があいた「タレルの部屋」は、今日は曇り空が覗いていた。見ているうちに、天井と空が一体になったかのような、不思議な感覚になる。晴れた日は青空が美しいだろうなあ。
 また、地下のスペースで開催していた、才田春光さんという方が手がける、果物や野菜の皮を使ったピールアートの展示が、とても幻想的で素晴らしかった。
 現在の常設展である「コレクション展I」のチケットを購入し、有料ゾーンへ。最近、常設展好きな私。現代美術や現代工芸のコレクションを鑑賞。前々から気になっていて、ちゃんと本を読もうと思っていたゲルハルト・リヒターGerhard RIchterの作品が多数観られて嬉しい。中でも、丸い一室にぐるりと巨大な灰色のパネルが展示された作品「8枚のグレイ」が、圧倒される素晴らしさ。リヒター本が欲しくなったぞ。
妹島和世+西沢立衛/SANAA 金沢21世紀美術館
 本当はミュージアムカフェで昼食しようかと思っていたが、けっこう高かった&順番待ちがかなりあったので断念。ミュージアムショップで、前から欲しいと思っていたこの美術館の写真集と、建築家の隈研吾さんやデザイナーの原研哉さん・深澤直人さんが参加した過去の企画展「もうひとつの楽園」(これ観たかったなあ)のカタログを購入。
 明日は晴れるらしいので、明日もまた来ようと思いつつ、美術館を後にする。いつでもここに来られる金沢市民が羨ましいものだ。