Roonee

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 予報とは違い、晴れ間も覗く土曜日。妻と四谷三丁目へ出かける。ここにある写真ギャラリー&ワークショップ「ルーニィ」Rooneeに、11月に開く私の作品展の出展作の、マット(作品の縁取り兼台紙)制作依頼とアルミフレームの注文をするためだ。
 昨年、初めての作品展を開いたときは、赤坂にあった「東京写真文化館」というギャラリーに、マット制作依頼とフレーム注文をお願いしたのだが、ここが先日なくなってしまい、途方にくれつつ探し当てたのが、このRooneeだったのだ。どうももろもろの価格が「東京写真文化館」と同じなので、もしやと思って話を伺うと、ここの代表の篠原さんはもともと「東京写真文化館」にいらしたとのこと。どうりで同じなわけである。
 お願いしたいマットのサイズを表にして持っていったので、すんなりと制作を依頼できた。フレームも注文する。ここ(とかつての「東京写真文化館」)は、ニールセンのアルミフレームを取り扱っているのでとても重宝。前に写真展などで観て以来、このシンプル&ミニマルで控えめな銀色のフレームがすっかり気に入っていて、昨年の初めての作品展のときに11インチ×14インチの小ぶりなフレームを十数枚購入したのだ。今回は、さらに追加で11インチ×14インチを数枚、そして大きいサイズ16インチ×20インチのフレームを2枚注文。
 訪れたときは、ちょうどワークショップをやっていたようで、現像液の前に若い人々が集まっていた。きちんとした銀塩写真のテクニックを身につけている人々を見ると、少し気後れを感じてしまう。私はデジタルの独学(とすら言えないか)だし、正統的な写真作品とは少し違う(と思う)作品を作っているので。ついでにギャラリーの写真を鑑賞。
 気後れは感じたものの、この店の手作りな感じに好感をいだいた。また時々訪れてみたい場所だ。

  • Roonee247photography
  • Nielsen Bainbridge - Home Page(米国Nielsen Bainbridge社のオフィシャルサイト。英語のみ。ニールセンフレームの他にもフレームや、バンブリッジのマットなどを生産しているらしい。工事中のページばっかりでよく分からん)

再び丸の内

 四谷三丁目から丸の内に移動。というのも、先週、妻のために注文した、アクアスキュータムAquascutumと「NIKITA」のコラボレート別注品の黒トレンチコートが、もう出来上がったとの連絡が入ったからだ(2005年10月8日の日記参照)。確かあの時、仕上がり予定は11月下旬と言っていた筈なのに、たった1週間とはずいぶん早く出来上がったものだ。思うに、ある程度の数量はあらかじめ進行していたのだろう。お店の人は「尻を叩きまくって工場にがんばってもらいました」とは言っていたが……。お店でコートを受け取り、さっそく妻がためしに着てみる。う〜ん、改めて、めったにお目にかからない、素晴らしくカッコイイトレンチコートだと思った。それでも、妻にぴったり似合っているからいいようなものの、これを着こなせる日本人は体形的にあまりいないかもしれない。なんにせよ、2人で黒トレンチを着て出かけるのがすごく楽しみだ。早く寒くならないかな。
 お店を出て、仲通りを歩くと、道のあちらこちらに素敵なガーデニングがしつらえられているのが目に入る。なんでも「ガーデニングショー」なるものが開催されているらしい。カントリー調あり、フラワーバスありと、出展作それぞれに趣向が凝らされている。なかなか粋な催しだ。目を楽しませながら歩く。

(写真は、丸の内仲通りの夜景)

ツギハギ

 夕食は妻と一緒に、日比谷にこの9月にオープンしたばかりの「春秋」の新しいお店「春秋 ツギハギ」で。「春秋」なのでお値段はそれなりなのだが、ドリンク無料券を持って行ったために、けっこう安くすんだ。その無料で飲めるワインもいい加減なものではなくて、とても味わい深いカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンだったので満足。さすが「春秋」である。
 和食を基本とした、山海の味覚の、素材を活かした調理法の料理は、いかにも「春秋」らしくてとても美味しいのだが、ここは店の内装が相当凝っている。迷路のように区切られた店内に、アーティストが壁面を手がけた個室あり、バリ島の古い木彫りの壁あり、染色した和紙がパーティションになっていたりと、席や個室によっていちいち趣が異なっている。まさに店名の「ツギハギ」の通りだ。メニューにあしらわれた表現的な絵画も印象的だ。他の「春秋」の店よりも、"アート"を強く前面に出した内装がとても面白い。次は違った雰囲気の席にしようとか、何度来ても楽しい工夫が凝らされているのは好感が持てる。お高い「春秋」なので、おいそれとは来られないけれど(笑)。
 二人でじっくりゆっくりワインを飲みながら、料理を少しずつ味わった。妻はいろいろな野菜をスモークした料理が気に入った様子。あと、カラスミやチャンジャなどの珍味が盛り合わせになった一皿が楽しめた。お酒が進む料理が多いなあ(笑)。