京都2日目・古今烏丸

 ようやく来たバスに乗り、飢え死にする前に食事をし、神護寺で絶景に触れてからまたバスで1時間、ようやく京都市内に戻ってきた。
 四条烏丸にたどり着き、昨年12月にできたばかりの「古今烏丸」Cocon Karasumaに入る。3月に京都へ来たときもここへ来た。建築家の隈研吾氏が、昭和13年竣工の旧丸紅ビルを壊さずにそのまま生かし、オフィスと店舗が入る複合ビルへと再生した、いわゆるリノベーション建築である。その発想と空間のセンスが素晴らしくて、とても気に入っている場所である。メインで入っている店舗が、ありがちなファッション系でなくてインテリアショップのACTUSというのも好感が持てる。唐紙工房「唐長」のショップや、京都精華大学のアートショップ、「京都シネマ」などアート系のお店が多いのもこれまた好感度大。洋服にしか興味のないヤツらには用がないけれど、インテリアとアートが大好きな私のような人にとっては、いつまでも長居できる空間だ。なんでこういう空間が東京にないのか、さびしく思えるほどである。いいなあ、京都人は。ここにいつでも来ることができて。
 建物内にはカフェが2つあり、前回来たときには、ACTUSが経営する北欧風カフェSoholm Cafe+Dining(スーホルムカフェ+ダイニング)に入ったのだが、今回はもうひとつのオーバカナルAux Bacchanalesでお茶をした。こちらはもちろんバリバリのフレンチカフェ。コーヒーはいうまでもなく、さらにタルトケーキが安くておいしい。よく歩いて疲れたので、甘いものが心地よく感じる。