A fifty-year-old rabbit

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 新聞で知ったのだが、今日2005年6月21日は、ミッフィーが誕生してちょうど50年目なのだそうだ。ミッフィー、日本語では「うさこちゃん」、もともとのオランダでは「ナインチェ」と呼ぶのだが、小さい頃すごく好きだった記憶があるが、今見てみると、極限までシンプルに描かれた絵に、作者ブルーナ氏の卓越したデザイン感覚と色彩のセンスを見出すことができて、その素晴らしさに改めて感じ入ってしまう。色は決まった6色しか使わない(最初の頃は4色だったらしい)という徹底ぶりも、あのそのまんまデザインに使えそうなくらいの絵の完成度に結びついているのだと思う。あの色使いが、なんとなくオランダっぽいなあと思うのも、同じオランダ出身のモンドリアンの絵との共通性を感じるからか、オランダでの住居や公共物のグラフィカルなモダン・デザインを連想させるからか。
 昨年横濱で観た「ディック・ブルーナ展」も、ミッフィーなど絵本の原画ももちろん展示してあったが、さらにブルーナ氏がデザインしたペーパーバック本の表紙なども多数展示されていて、本当に得るものの多い展覧会だったことを思い出す。
 それにしても、あんなかわいい顔して50歳か。私よりも、ずーっとはるかに年上じゃないか(笑)。

(写真は、ミッフィーとは何の関係もないけれど、英国で出会ったうさちゃん)