無印良品の誘惑

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 今日は体調が悪くて少し横になったりしていたため、出かけたのが夕方近くになってからだった。妻と都議選の投票へ行き、三軒茶屋へ出ていくつかお目当てのものを見ようとしたら空振ってしまったので、結局渋谷に来てしまった。トホホ。PARCOパート3にある無印良品のお店へ向かう。
 シンプル&ミニマルなデザインが大好きな私なので、当然無印良品の商品群はとても好きだ。何が何でも無印で揃えるつもりはないし、全ての商品がいいとは思わないのだけれど、やっぱりものを買うたびに(いろいろと比較しても)多くは無印のものを選んでしまうのだ。やはり、無印良品の"主張しない主張"を体現するようなデザインが大好きなのである。
 今日のメインのお目当ては三段重ねのお弁当箱(写真)。実は、「芸術新潮」の2005年7月号の、日本民藝館の特集の中の鼎談で、グラフィック・デザイナーの山口信博氏がこの無印のお弁当箱を挙げて、民藝館所蔵品・李朝の三段重との相似を指摘し、デザイン資源としての民芸の可能性を語っているくだりがあるのだ。その弁当箱の姿が、実にシンプル&ミニマルで、まさに"無印デザイン"のお手本のようなグッドデザインなのだ。というわけで、すっかり実物を見たくなってしまった次第(ちょうど手頃なお弁当箱が欲しかったことでもあるし)。果たして、お店で実物を見ても期待を裏切ることもなく、とても可愛らしくコンパクト。プラスチックなので質感の限界は当然あるが、あまり気にならない。当然のように購入したのであった。専用のバンドも購入した。
 ただひとつ残念だったのが、この弁当箱にあうような箸箱が売られていないことだった。これだけのお弁当箱なのだから、当然箸箱も一緒に作ってもよさそうなのに……。無印は時折このような「抜かり」があるので、たまに要注意だったりする。
 まあそれはともかく、弁当箱を買い、あといくつかこまごまとした物を買ったあと、下のフロアへ降りると、なんと前々から目をつけていた黒い4輪キャリーバッグが、セールのために1割引きで売られていたのだ。海外旅行には前から大きなキャリーバッグを使っていたのだが、ここのところ国内旅行用にも少し小さめのキャリーバッグが欲しいと思っていて、(デザインと使い勝手と値段の兼ね合いで)第一候補がこの無印のバッグだったのだ。1割引きとはついている、これは今買うしかないというわけで、即断で購入してしまった。次の国内旅行まで出番がないとはいえ、安く買えて本当に良かった。満足している。