京都2日目・洋館めぐり

京都の洋館―The 40 European‐styles in Kyoto (京都モザイク (009))
 今年の京都旅行の大きなテーマのひとつは、「京都の古い洋館を見る」。以前に京都へ来たときに購入した「京都の洋館」という本を頼りに、いくつかまわってみようと思っていたのだった。市内に点在する洋館めぐりとなれば、レンタサイクルの威力の見せ所だ。
 が、まわっているうちに気づいたのだが、この「京都の洋館」という本、地図が非常にアバウトなのだ。京都の住居表示は、道単位と町単位とごっちゃになってしまっているので、我々のようなよそ者にはとても分かりにくい(どうせなら昔ながらの道単位に統一してほしい!)。なので地図を頼りに行かねばならないのだが、この本の地図がいい加減なおかげで、それらしきところをぐるぐる探し回ることもしばしば。ストレスがたまるたまる。結局執念で探して、見つけることができましたが。編集者の皆さん、地図は正確で間違いのないものを、しっかり校了して載せましょう!(笑)
 というわけで、本日訪れた洋館は以下の通り。

  • バザール・カフェ Bazaar Cafe(写真)
    • 京都市上京区烏丸今出川岡松町258(地下鉄烏丸線今出川駅4番出口より徒歩2分)
    • ウィリアム・メリル・ヴォーリズWilliam Merrell Voriesが宣教師の住居用として作った建物をカフェとして利用しているとのこと。営業は木・金・土曜日のみ。今日は火曜日。当然閉まっています(涙)。
    • なのだが、入り口に立っているおばさんがいらして、明日何かの用事で使う予定で来ているとのこと。別にカフェの人でもなんでもないのだろうが、快く庭を見せてくれた。というわけで、素敵な建物の外観とハーブや花々で溢れている素晴らしい庭を見ることができた。ありがとうございます。
    • http://plaza.rakuten.co.jp/herbnoaruniwa/に、バザール・カフェの紹介あり。(このカフェに関わる方のサイトのようです)バリアフリー、社会復帰支援、エコロジーと、非常に高い理念のもとに作られた、奥深い(?)、でも気軽なカフェのようです。地図も完備(偉い!)。
    • ヴォーリズ委員会ヴォーリズについて紹介しているサイト)
  • 駒井家住宅
    • 京都市左京区北白川伊織町64(北白川疏水沿いの散歩道近く)
    • http://www.national-trust.or.jp/properties/komaike/komaike.html(日本ナショナルトラストのサイト内に紹介)
    • 公開は金・土曜日のみ。今日は火曜日(涙)。でも、門が開いていたので(何かイベントをやっていたようだ)、こっそり建物の外観だけ拝見させていただいた。いかにも昭和初期の洋館といった風情で、レトロ感あふれる雰囲気が素晴らしい。立て替える前の私の実家には、(確か後から付け加えた)ちょっと洋館めいた平屋部分があって、すごく好きだったのだが、それを思い出した。懐かしい〜。
    • どうでもいいが、古い洋館を見ると、どうしても小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」を思い出してしまう。あの本に出てくる広大な洋館には憧れたものです。
  • 銀月アパートメント
    • 京都市左京区北白川伊織町30(上記駒井家住宅のすぐ近く)
    • 住人がいらっしゃるので配慮して、ここも外観のみ拝見。レトロ、というよりカオス。今も住人がいて、実際に使われている建物だけに、生活感は十分。建物そのものはスパニッシュと和風の様式が融合された、なかなかのものだが、いやあカオスです。
  • 村上開新堂
    • 京都市中京区寺町通二条上ル東側
    • 村上開新堂
    • 寺町通り沿いなので分かりやすい。前にも見たことがある。今回は、さらにじっくりと建物を観察。さらに、中に入ってお菓子をいくつか購入。薄暗い店内も、外観のイメージと違わず、時代に取り残されたような穏やかな静けさに満ちている。イイ!

 意外とたくさん見られなかったなあ(全然中に入っていないし)。次回に期待。