あの星の記録を求めて

ビヨンド みるみる理解できる太陽と惑星 (ニュートンムック―サイエンステキストシリーズ)
 というわけで、このところの惑星騒ぎ?(笑)の影響を受けたせいか、太陽系や惑星について少々知りたくなったので、書店へ行き、惑星についての本を何か一冊買うことにした。まだ冥王星が"惑星"として扱われている本を一冊手元に残しておきたかった、というのもある。
 別に専門的なことを深く知るつもりはないので、割と初心者向けっぽい、イラストやらヴィジュアル(写真だけじゃなくて想像図とかも)がたくさん入っている本がいい。書店で何冊か比べてみる。不覚にもマイケル・ベンソンMichael Bensonの素晴らしい惑星写真集「ビヨンド」"Beyond"にくらっときてしまい、危うくレジに持っていきそうになったが(笑)、グッとこらえる。この写真集には冥王星の写真がないので、今回の主旨からはちょっと外れるからね。でも写真が素晴らしいので、いつか物欲に負けるかもしれない(笑)。
 比べた末に、科学雑誌「Newton(ニュートン)」のムック「みるみる理解できる 太陽と惑星」という本を購入。タイトルのセンスはひどいが、私のような素人でもわかりやすく、またイラストで描かれた想像図がたくさん掲載されているのがポイント高し。好みの問題だろうが、望遠鏡写真と科学的な解説イラストばかりでは、少々無味乾燥に感じてしまう。私としては、やっぱり宇宙空間や惑星の地表の様子が、まるで見てきたかのように描かれたこういうイラスト……ある意味エモーショナルな、ある意味SFチックに想像力をかき立てるイラストがあったほうが好きだ。というわけで、この本は私のニーズにぴったり。冥王星についてもけっこうページが割かれていて、宇宙空間に浮かぶ冥王星カロンの想像図なんてのが載っていて、すごくいい。
Newton (ニュートン) 2006年 09月号 [雑誌]
 中学生の頃、「Newton」を定期購読していた時期があったのを思い出す。毎号きちんと読みつくしていたとは言いがたいが、掲載されていた美しいイラストの数々は、よく覚えている。ほとんど芸術の域に達しているイラストもけっこう多くて、見ていて楽しかったなあ。その中でも、冥王星の地表に大きく浮かぶ衛星カロンの図は、一番好きなイラストだった。懐かしい……。
 今でも「Newton」は毎月刊行されているのか。息の長い雑誌になったな〜。今度、ちょっと読んでみようかな。