活字欲

小説の誕生ティファニーで朝食を (新潮文庫)
 無理な遠出をせず、比較的穏やかに週末を過ごしたおかげで、だいぶ体の調子も戻ってきたような気がする。ドタバタと仕事が多忙だったのも、ようやく区切りが見えてきて、慌しい2月が終わると同時にひと息つけそうだ。
 多少調子が良くなったところで、仕事のあとで書店へ行ってみる。これが、見る本見る本みんな面白そうに見えて、どれもこれも「読みたい!」という気持ちがふつふつと湧き上がってくる。体調が悪いときは、どの本を見ても全然読みたい気持ちも購買意欲が湧かなかったから、やっぱり体の調子と"活字欲"は、どこかで繋がっているのかもしれない。
 そのままだと何冊も購入してしまいそうな勢い(笑)だったが、そんなにいっぺんに買っても読書速度の遅い私が読み切れるはずもないので、トルーマン・カポーティティファニーで朝食を」(新潮文庫)と、保坂和志「小説の誕生」の2冊だけ購入。「ティファニーで朝食を」は、昨日、映画「カポーティ」を観たので。「冷血」もいずれ読むつもり。保坂さんの小説はなかなかに読みこなすのが難しいので買うには多少の気構えが必要なのだが、あっさり一冊買ってしまうあたり、やっぱり今日は調子が戻ってきたに違いない(笑)。