仕事の、隣のセクションにいた新人の告別式に出る。
まだ23歳という、なんとも痛ましい夭折。ひとり暮らしを初めて間もない、突然の出来事だったそうだ。
ご遺族の無念のほどを思うと、なんともやりきれない気持ちになる。
式場は涙で溢れていた。
涙で送り出してやることしか、我々にできることはない。
最近、一人暮らしのお年寄りの「孤独死」が大きな社会問題になっているが、こうして考えてみると、今の社会でひとり暮らしをしているのは老人だけでなく若い人も多い。「孤独死」は、どの世代の人にとっても他人事ではないのだなと、強く感じたのだった。