悪魔はプラダを着る

studio_unicorn20070331

 最近、すっかり下高井戸シネマづいている我々夫婦。先週に引き続き、今日も映画「プラダを着た悪魔」"The Devil Wears Prada"を、妻と一緒に観てきた。

 ロードショー公開のときから気になっていた映画だったのだが、つい観そびれてしまっていた。まあお洒落で軽いコメディだろうと思っていたので、あまり期待しないで観に行ったのだが……。
 なんだあ、ものすごく面白かったじゃんか!
 いい意味での、典型的なアメリカンコメディ。誇張やちょっとしたご都合主義も織り込みながら、観終わったあとにすごくポジティブな、高揚した気分になって劇場をあとにできる、とても素晴らしい映画だということが判明しました。これを観て、「(質が良ければ)アメリカンコメディっていいものだなあ」と改めて実感。
 モード誌のカリスマ編集長を貫禄たっぷりに演ずるメリル・ストリープMeryl Streepや、健気なアン・ハサウェイAnne Hathawayの演技はもちろん良かったが、意外にも(?)演技が光っていたのが、副編集長的な役割のファッション・ディレクター・ナイジェルを演じたスタンリー・トゥッチStanley Tucci。「ナイスで粋なおじさん」の役をさらりとこなしていたのが印象的だった。
 私自身、分野は違えど雑誌の編集者をしていたこともあって、舞台となるモード誌の編集部には、ちょっと親しみを感じる。とはいっても、この映画に出てくるようなシステマティックで素敵なオフィスは、日本の出版社ではあまりお目にかからないような気がするぞ(笑)。日本だと有名なファッション誌だって、編集部はけっこうタコ部屋だったりするし。まあ、欧米のファッション誌の編集部・編集者&会社というのは、日本の「出版社」とはいろいろな面で微妙に違うからなあ。そういえば、アン・ハサウェイ演ずるアンディが就いた仕事は「編集者」ではなくて「秘書」。そういう意味では、正確には"編集者もの"ではないな、この映画は。なんにせよ、こんなオフィスで働いてみたいものです。使用しているパソコンだって、全部Macだったし。いいねえ。

 使われている音楽も最高だった。マドンナMadonnaの、私が大好きな"Jump"や、U2のこれも大好きな"City of Blinding Lights"などが、随所でいい感じに流れてとてもgood。劇伴曲もとてもセンスがあって秀逸だった。もちろん、舞台になるファッション業界のきらびやかな世界や、センスのいいファッションの数々はいうまでもありません。
 DVD購入決定。

(写真は、映画のあとに入った"Nice Time Cafe"にて)