欧州の空

studio_unicorn20070528

 今日の朝は、実にひんやりとしてすがすがしかった。昨日の蒸し暑さが嘘のようだ。それどころか、一日を通じて非常に過ごしやすく、なんとも気持ちのいい日だった。湿度も低く、視界がくっきりと開け、爽やかなことこの上ない。何度も、キーボードにたこができるほど書いていることで、それでもしつこく何度でも書いてしまうのだが、本当に「この日の気候のまま、夏が通り過ぎてくれれば」……。
 見上げると、空もよく晴れ、くっきりと濃い青空の中に、綿をちぎったような雲が点々と浮かんでいてゆっくりと動き、朝日を浴びてきらめいている。なんだか日本離れしたような空だ。カメラを持っていなかったのが本当に悔やまれる。
 こういう雲が浮かんだ、くっきりと深い青空は、まさしく英国やイタリアなど、ヨーロッパの夏の空だ。かの地で、夏にこのような素晴らしい青空を、幾度となく見上げたことか。
 そう思い出しながら青空と白い雲を見上げていると、いつの間にか自分の心が東京のど真ん中にはなく、遥かヨーロッパの大地にいるような錯覚にとらわれてくる。そして、ヨーロッパへの"旅心"が急に高まってくる自分がいるのに気づく。
 あと1か月半くらいたてば、今年もヨーロッパの土を踏みしめていることだろう。
(写真は、昨日撮影した、夕陽を浴びて刻々と表情を変えてゆく雲)