三部作というもの

studio_unicorn20070623

 素晴らしく良く晴れて、気持ちのいい日。
 午後は妻と渋谷に出かけ、買い物のあと、渋谷ピカデリーで映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」"Pirates of the Caribbean: At the World's End"をようやく観た。あらかじめ席を確保してあったので、上映開始時間ぎりぎりまで時間を有効に使えたのはよかった。
 とても期待して観た、三部作の完結編だったのだが……。
 う〜む。
 いや、面白かったかどうだったかと問われるならば、これは間違いなく「面白かった」と応えるだろう。突っ込みどころは満載なれど、全体に楽しく観ることができた。特にクライマックスの海戦は迫力があったなあ。2時間50分という長さもあまり気にならなかった。
 しかし、トリロジー全体のエンディングとしては、この終わり方はちょっとすっきりしないなあ。こういうエンディングになると知っているんだったら、第1作だけ観て、あのすっきりとしたラストだけで満足していたほうが良かったなあ、という思いがぬぐえないのだ。「知らぬが仏」のままでよかった、とも言うか。でも知ってしまったわけだし。う〜む、ちょっとフクザツな心境。
Pirates of the Caribbean: At World's End
 「スター・ウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」が、初めから三部作の構想をもって作られていたのに対し、この「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などのように、単体で完結した一作目の大ヒットによって、二作目・三作目のストーリーや設定が「後付け」で作られたのだと思う。その辺の「後付け」感が、「パイレーツ〜」では、今回の三作目でミョ〜に強く感じてしまったのは確かだ。せっかく大ヒットしたのだから、シリーズ化して三部作にしてさらに稼ごうとするのは、ある意味当然だし理解できるのだが……。「インディ・ジョーンズ」シリーズのように、おのおの一話完結形式の三部作にしたほうがよかった気もするし……。まあ、後からはいくらでも言えてしまうな(笑)。難しいものですねえ。

(写真は渋谷にて)