ヴェネツィア6日目・再びDD724

A11 地球の歩き方 ミラノ、ヴェネツィアと湖水地方 2007~2008
 ランチを堪能したあとは、ヴァポレットで一気に大運河を下り、1日ぶりに"Charming House DD724"に戻ってきた。今日から2泊は、再びこのホテルだ。
 しかし、一昨日泊まった部屋とは違い、今日から泊まるのは、なんとラグジュアリースイートLuxury suite。なにしろ"Luxury"である。無駄な贅沢はしないが必要な贅沢(ってなんだそりゃ)なら喜んでする我々でも、さすがに"Luxury"と名のつくものは体験したことがない。初体験だ。要するにトルチェロ一泊のときに荷物を預ける関係上、前後の宿泊を同じホテルにしたかったのだが、後半2泊の日にちではラグジュアリーなお部屋しか空いてなかった、ということなのだ。さすがに一泊9〜10万とまではゆかぬが、それでも5〜6万よりは高い。どうするかさすがに考えてしまったが、「結婚10周年ということで、たまにはいいんじゃない?」という妻の一声で決まったのであった(正確には、結婚10周年は昨年末)。そう、これは「必要な贅沢」なのだ(?)。
 この旅のために買った「地球の歩き方/ミラノ ヴェネツィア湖水地方」に、非常にうなづける文章があった。

 ヴェネツィアをスマートに楽しむには、節約と贅沢をうまく使い分けるのがポイント。節約ばかりでは、優雅な水の都ならではの伝統と雰囲気を味わうことはできない。上手にやりくりしよう。

 至言である。
20070712j
 さて、このLuxury suite、ホテル本館から歩いて数分の別館にある。こちらは、その建物の番地から"DD694"と呼ばれているようだ。古びた木の扉を開け、古びた階段を上って(どちらも私は大好きな雰囲気だったが)ドアを明けると、なんとも広大な空間が! さすがに「ラグジュアリー」と呼ぶだけのことはある。でっかいソファのあるくつろぎスペースに、ベッドのある睡眠スペース、そしてもうひとつと、なんと3部屋分が1つにつながっているのだ(もちろん、それとは別にバスルームがある)。しかも3つ目のスペースには、小さいながらキッチンと冷蔵庫(ミニバーとは別の)がある。惜しむらくは床が木でないことだったが、それを除けば申し分がない。10人くらいは余裕で入れそう。パーティーを開きたくなるような大きさだ。
 残念なことに、この街に友人がいないのでパーティーは開けないが、せっかくのラグジュアリースイートをとことん楽しもうということで、今日の夜はお惣菜を買ってきて、部屋で食べようということになった。そこで、夕方の街歩き(右の写真)のついでに「リッツォ・サン・レオナルド」Rizzo San Leonardoというお惣菜屋さん(ここはクレジットカードが使えるのが便利)で、手頃な赤ワインを一本と、サラミやらサラダやらラザニアやら、ピッツァやらパンやらいろいろ買い込み、ヴァポレットでいそいそとホテルに戻ったのだった。フロントでお皿やカトラリーを借りて、部屋のテーブルでお惣菜を広げて、ワインのコルクを抜いて宴会開始。贅沢なお部屋でなんとも安上がりかつ気楽なディナーで、実に楽しいひと時を過ごしたのだった。