ヴェネツィア6日目・Vini da Gigio

20070712i
 名残を惜しみつつトルチェロ島に別れを告げ、ヴァポレットでヴェネツィア本島に戻る。フォンダメンタ・ヌオーヴェFondamenta Nuoveに着くと午後1時。ホテルにチェックインしてから昼食だと遅くなりそうなので、ホテルに向かう途中でランチにすることにする。
 調べてみると、家族経営の名店「ヴィーニ・ダ・ジッジョ」Vini da Gigioが近いことを知り、行ってみる。ヴェネツィアの"マンマの味"を伝えるいい店&名前のとおりワインが豊富な店だというので、けっこう期待。予約していなかったので心配したが、幸いいい席が空いていた。
 驚いたことに日本語のメニューもあった。けっこう日本人も訪れているということだろう。ワインは白のVino dela Casaを500mlのカラフェで頼み、前菜はヴェネツィア名物ともいうべき2皿=昨夜も食べた鰯のサオールとバカラ・マンテカートBacalà Mantecatoを。どちらの皿にもポレンタが添えられていて、これぞザ・ヴェネツィア!という感じの2皿だった。2人で皿を交換しながら食べたが、どちらもとても美味しい。ワインを飲みながらじっくりいただいた。件の日本語メニューには、サオールについて「イワシの南蛮漬け」という身もフタもない説明が書かれてあった。そりゃほとんど味が同じだし、そのとおりなのだが……(笑)。
 パスタは、イカ墨を練りこんだらしい黒いロングパスタ(右上の写真)に、トマトとマグロのソースがかかった料理と、トリュフをかけたタリアテッレをいただく。ヴェネツィアではどうもリゾットやショートパスタの比重が高くなってしまうので、ついついロングばかり頼んでしまった。私はイカ墨のソースは苦手だが、イカ墨が練りこんである程度なら大丈夫だろうと思って頼んでみたのだが、これくらいなら大丈夫だった。というより、マグロとトマトのソースが激ウマ! ちょっと濃い目の、素晴らしい味わいの一品だった。もちろんトリュフを使ったタリアテッレも絶品だったので、パスタは両方とも大当たりだった。いや〜美味しい店だった〜。次に機会があったら、またぜひ行きたい店だ。

  • Vini da Gigio
    • Cannaregio 3628/A, 30121
    • Tel:041-5285140
    • Vini da Gigio(こんな素敵なオフィシャルサイトがありました。イタリア語、英語のみ)