満員電車にて

studio_unicorn20071204

 朝、仕事に行く電車に乗るために駅へ行くと、駅の中が何やら騒然とした様子。
 中に入ってみると、ホームがものすごい数の人でごった返していた。こんなに多くの人でホームが埋め尽くされているのを見るのは初めてだ。
 どうやら沿線で人身事故があったらしい。そのため運行ダイヤがめちゃくちゃに乱れ、大幅に遅れているらしい。
 こういう日に限って電車の運行情報を見てこなかった……。駅に歩く途中、もっと早く登校しているべき高校生たちとずいぶんすれ違ったので、何かおかしいなとは思ったのだが。
 仕方ないので、そのまま電車に乗ることにした。が、最初に来た電車は車両のキャパシティがすでにいっぱいで、ホームの前のほうにいた人しか乗れない。次に来た電車にムリヤリ乗り込む。
 立錐の余地もないくらいぎゅうぎゅうに人で詰まった車内に佇み、文庫本を広げる余地もないのでひたすらiPodを聴きながら、比較的背が高い私は周囲を見回して時間をやり過ごす。
 車内を見回してつくづく思うのは、みんなよくこんな、ある意味「非人間的な」状況に耐えているよなあという感慨だった(笑)。改めて日本人の忍耐強さを実感した次第だ。なんとなく、このがむしゃらな忍耐強さがかつて日本経済の発展を支えてきたのかな、などと思ってみたりする。それが本当にいいことだとは、到底思えない私なのだが……。経済の発展がもたらしたのは、本当の意味での"幸福"なのかねえ。
 普段なら30分足らずで目的の駅に着いてしまうのだが、今日は同じ道のりに1時間近くかかった。おかげで、たっぷりとiPodの音楽を聴くことができて、それはそれでよかった、かな(笑)。
(写真は、一昨日出会ったネコちゃん。斜にかまえた目つきがナンともいえない)