湯布院1日目・雪の湯布院 湯けむり紀行

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 というわけで、妻と一緒に湯布院へ、2泊3日の旅に出た。
 事の起こりは、昨年後半に、私と妻のJALマイレージの一部が年末で期限切れを迎える、というお知らせを受け取ったことだった。せっかくだからマイルで飛行機に乗ってみたいなあ、どこ行くか、などとダラダラとああでもないこうでもないと考えているうちにもう年末、いろいろ紆余曲折した挙句湯布院に行くことにして、チケットの申請と宿の予約をしたのがなんと期限ぎりぎりの12月31日だった(笑)。
 予約したフライトは11:35発なので、ややゆったりと羽田空港へ。JMBカードをチェックイン機に差し込んで搭乗手続き、という初めての体験にドキドキ。機械からはちゃんと搭乗券が排出されてきてよかった(当たり前か)。
 お弁当を買って、大分空港行きの飛行機に搭乗。例によって離陸の順番待ちで出発が遅れる。フライト時間は約1時間40分、お弁当を食べたり機内誌を見たり、トラベラーズノート(これを持って旅に出るのは今回が初めて)にさっそく何か書き込んだりしているうちに、もう着陸態勢。予定より15分遅れで大分空港に着いた。
 大分空港から湯布院に行く、大分交通の直行バスに乗り込む。飛行機の到着が遅れたので、バスが出発してしまっていないかちょっと焦ったが杞憂だった。ちゃんとフライトの遅れに合わせてバスは待っていてくれた。まあ考えてみれば空港発のバスだから、飛行機が来ないことには乗せる乗客もいないわけで、待ってくれるのは当たり前か。
 数年前に運行が始まったという、この直行バスの存在こそが、今回湯布院に来ようと思った直接の動機と言ってもいい。我々夫婦は10年ほど前に湯布院に行ったことがあるが、その時は大分空港からバスで別府に出て、そこから別のローカルバスに乗り換えて湯布院にいくという、非常に時間も手間もかかる手段しかなかった(あとは福岡空港から博多に出てJRに乗るくらいか)。おかげで「湯布院に行くのはメンドクサイ」というイメージが自分の中で強固なものになってしまったが、この直行バスがその概念を打ち破ってくれた。空港からたったの50分(以内)で湯布院に、乗り換えなしで行けるのなら楽だ、行ってみたいなと、マジで思ったのだった。

 大分空港は残念ながら雨。直行バスに乗り込んで、すれ違う車もほとんどない、空いていて快適な道を走り、海沿いから山道へと進むうちに、雨はみぞれに変わり、さらに由布岳の近くを通り過ぎる頃には、完全に雪に変わっていた。あちこちで積もり始めている。これは雪の湯布院か〜?と期待(?)しているうちに山を下り、湯布院(由布院駅前のバスセンター)に到着。こちらはみぞれ混じりの雨だった。残念。でも、すぐに雪に変わり、積もり始めた。
 我々が10年ぶりくらいに足を踏み入れた山里の温泉郷は、雪の温泉郷へと変貌しつつあった。雨でなくて雪で本当によかった。雪のほうが雨より百倍マシだ。雪見酒も乙なものだ、きっと。
(写真は湯布院の町内にて。みぞれや雪のおかげで、幻想的な情景がたくさん撮れました)