2冊同時発売

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オトノハコ (KCデラックス Kiss)土星マンション 3 (IKKI COMIX)
 先日の日記に、私が大好きな漫画家さんである岩岡ヒサエさんの、「土星マンション」最新第3巻が3月28日に発売すると書いた(2月26日の日記参照)。
 が、なんと嬉しいことに、同じ3月28日に講談社からも岩岡さんのコミックス「オトノハコ」が発売されたことを知った。ファンとしては、なんとも嬉しい2冊同時発売である。同時発売を記念して、小学館講談社が共同してミニフェアも行なうらしい。
 もちろん私も2冊とも購入し、この前の週末は何度も読み返していた。どちらも、岩岡さんらしい"ほんのり"とした、独特の魅力がいっぱいで、とてもいい&面白い。
 「土星マンション」は、3巻に至って、主人公ミツの成長物語から、彼と彼を取り巻く人々の群像物語へと、やや物語の軸足を移行させたような気がする。さらに、この世界のSF的設定そのものに関わるエピソードが少しず〜つ動き出したように思えるので、先の展開が楽しみだ。
 「オトノハコ」は、以前の連作集「花ボーロ」に収録された、高校の合唱部での物語のその後、というかほとんど直後から始まって、単行本一冊分に広げたお話。こちらも何度でも読み返してしまうエピソードが詰まっていて、とてもいい。「花ボーロ」と同じ高校が舞台なので、あの本の別のエピソードで登場した茶道部の面々や「ウチマス」コンビが顔を出しているのも微笑ましい。
 「土星マンション」はまだまだ続くだろうし、10月には、岩岡さんの別の新刊が予定されているらしい。楽しみだ。

(写真は、妻が手作りした夏みかんのタルトケーキ)