天寿。合掌。

喜びの箱 (評論社の児童図書館・文学の部屋)夜中出あるくものたち (評論社の児童図書館・文学の部屋)
 児童文学作家・翻訳家の石井桃子(いしいももこ)さんの訃報に接する。
 合掌。ご冥福をお祈りいたします。
 享年101歳とのこと。大往生ですね。昨年100歳を迎えられたので(2007年2月27日の日記参照)、もう少しお元気でいらっしゃるかと思っていたのだが。
 創作・翻訳と、日本の児童文学に計りしれない大きな足跡を残された石井さん。心より「ありがとうございます」と申し上げたい気持ちでいっぱいだ。
 石井さんの綺羅星のごときお仕事の数々は数え上げればきりがないし、誰もが何らかの創作や翻訳を読んだことがあるだろう。が、私個人としては、2007年2月27日の日記にも書いたように、ジョン・メイスフィールドJohn Masefield作「夜中出あるくものたち」と「喜びの箱」の翻訳こそが、もっとも自分に大きな影響を与えた作品だ。この機会に、この2冊を、ものすごく久しぶりに読み返してみようかな。
こわれゆく世界の中で [DVD]
 訃報といえば、つい先日の映画監督アンソニー・ミンゲラ氏Anthony Minghellaの訃報にも衝撃を受けた。
 こちらは享年54歳。若すぎる。なんとも残念な限りだ。魂の安らぎを願ってやまない。
 といっても、実はミンゲラ氏が監督した映画で、私が観たことがあるのは「こわれゆく世界の中で」"Breaking and Entering"一本だけだったりする(2007年5月6日の日記参照)。ミンゲラさんごめんなさい。
 でも「こわれゆく〜」は大好きな映画だ。DVDが出る前に騒いでいたクセにまだ購入していなかったりするので、ミンゲラ氏への鎮魂の思いもこめて、この機会にDVDを買うとしよう。