大元帥を偲ぶ

銀河乞食軍団〈2〉宇宙翔ける鳥を追え! (1982年) (ハヤカワ文庫―JA)銀河乞食軍団〈1〉謎の故郷消失事件 (1982年) (ハヤカワ文庫―JA)
 "宇宙軍大元帥"こと、SF作家・翻訳家の野田昌宏さんの訃報を、今日になって知った。
 ショック。
 ご冥福をお祈りいたします。
 氏が創造した番組「ひらけ!ポンキッキ」には幼少の頃本当にお世話になったし、翻訳を手がけた「スター・ウォーズ」シリーズなどや、あの素晴らしい「銀河乞食軍団」シリーズなど、受けた影響は計り知れない。野田さんの残した足跡のなんと大きなことか。
 翻訳ではキャプテン・フューチャー・シリーズがよく知られているが、個人的には「スター・ウォーズ」シリーズ(もちろん最初の三部作)のノヴェライスの翻訳が印象的だった。べらんめえ口調のハン・ソロなど、なんか人情味を感じさせる訳文がいい味を出していたなあ。大好きな映画「レディホーク」"Ladyhawke"のノヴェライズの翻訳も野田さんだったっけ。懐かしいなあ。
 「銀河乞食軍団」は確か8巻くらいまで読んだと思う。バリバリのハードでハイパーなSF設定と、まるで下町の長屋のような人情味溢れる登場人物とのうまい融合が、これまた独特の雰囲気だったなあ。Wikipediaを見たら17巻まで出ていたようだが、結局完結しなかったのかな。だとしたら実に惜しい。もう一度「銀河乞食軍団」を読み返したくなってきたぞ。早川書房はこの機会に再発してくれないかな。