Art of glass

　書店にて、ガラス作家・辻和美さんの作品集「Daily Life」を購入。
　辻和美さんは金沢在住のガラス作家さんなのだが、ご自身のギャラリー／ショップ「factory zoomer」は土日しかオープンしないので、昨年金沢を訪れたときは曜日が合わず訪れることができなかった。
　ミニマル好き・シンプル好きな私は、食器やガラス器や瓶などの好みもご多分に漏れず、とにかく模様とか柄がなくてシンプルな（かつフォルムが私好みである）ものが大好きなのだが、辻さんの作品は（そうでないものもあるが）非常にシンプルでミニマルな、それでいて優しい感じのするガラス作品が多く、けっこう好きだったりする。この作品集に収録されているものも、そういうシンプルな作品ばかりで素晴らしい。
　それにしても、この本は辻さんの作品集というよりも、撮影をした小泉佳春さんの写真集、という印象が強い。というのも、作品をはっきりと見間違いようなく見せるための写真ではないのだ。非常に淡く、ボケの多い、時には背景に器が消え入りそうな写真さえある。もちろん、辻さんの作品の魅力を最大限に発揮するための撮り方、としてこのような写真の撮り方をしているのだろうが。ガラス作品そのものを見せるというよりも、作品たちが紡ぎだすある雰囲気というか空気感のようなものを表現しようとしているように感じられる。もちろん、ものすごく私好み。素晴らしい写真集でもあるな。

• factory zoomer（辻和美さんのオフィシャルサイト）

　ついでに、「BRUTUS」のチルアウト特集号も購入してしまった。店頭で見て、ずーっと気になっていた号だったんだよね。「心を鎮める旅、本、音楽」なんて、私が好きなものばかり（帰宅したあと妻にも言われた）。要するにアンビエントとかチルアウトとか、そういう系が大好きな私である。
　それでも、南西諸島とかバリ島とか、こういう特集にありがちな場所ばかりでなく、"チルアウトの聖地"イビサ島なんかも取り上げられて面白い。紹介されている本やCDもいい感じで、購入した価値あり、の一冊だった。
（写真は、本日の夕食に出てきた、サーモンのサラダ仕立てカルパッチョ）