HMVで本を買う

studio_unicorn20081227

軍艦島 全景
 年末休みの初日。いい天気なのだがどうにも仕事の疲れが溜まっていて、早い時間から行動することが出来ない。午後遅くになって、ようやく妻と渋谷へ出かける。
 ついでに渋谷のHMVへ行く。今年の買い納め。CDも何枚か購入したのだが、書籍・雑誌コーナーで気になる本を2冊も見つけてしまい、一緒に購入してしまった。
 ひとつは、前々からすごーく気になっていた「軍艦島全景」。長崎県沖に浮かぶ通称「軍艦島」については下の「軍艦島オディッセイ」のサイトを見ていただくとして、かの昭和の巨大な遺産である半人工島の全ての建造物が網羅されている、素晴らしいアーカイヴ本なのだ。
 もちろん写真多数で、実は大の古い建築好きにして廃墟好きである我々夫婦にはとても嬉しい一冊。かつて現実のものとして確かに在った、壮大な"未来の夢"。それに思いを馳せながらこの本を眺める。年末年始の"こたつ本"にピッタリだ。

カリモク60(ロクマル)STYLE BOOK
 もう一冊は、店頭で見かけて一目ぼれしてしまった「カリモク60 STYLE BOOK」。懐かしい「カリモク」こと刈谷木材工業の作る家具の数々を、ナガオカケンメイ氏率いる「D&Department」が現代に復活させた「カリモク60」の魅力が詰まったビジュアル本である。
 「カリモク」懐かしいな〜。小さい頃は家やオフィスやお店や至る所でカリモクのソファやら椅子やらテーブルやらを見かけたものだった。懐かしいながらも、今見ても素敵だなと思わせるものがある。まさに"ロングライフデザイン"だ。
 その手仕事の良さへの再評価と、近年のレトロ・ブームにも相俟って、カリモクのあるインテリアやお洒落なライフスタイルや果てはレシピも、さらにカリモクを生み出す人々の姿まで掲載されている。たとえ家にカリモクの家具がなくても(我が家にもない)、この本を眺めているだけでいい気分になってきてしまう。椅子のひとつでも買ってみようかな……と思ってしまうが、これこそ、この本の真の「狙い」なのか?(笑)

 年末にして、なんとも素敵な本に2冊も出会えた幸せよ。
(写真は、我が家のリヴィングのソファ。残念ながらカリモクではありません。11月1日撮影)