休みに入ったとたんに朝寝坊になってしまった。
が、せっかくのタダ券を無駄にしたくなかったので、午後遅くに妻と一緒に初台に行き、東京オペラシティアートギャラリーにて、本日が最終日の「蜷川実花展」を観てきた。新宿方面に来るのは本当に久しぶりだったし、オペラシティにちゃんと入ったのは初めてかもしれない。
最終日&年末の日曜日&作家の人気のためだろう、会場には大勢の人が訪れていた。年末セールで買い物したのか、大きな買い物袋を提げた若いカップルの姿が目立つ。
今さら蜷川実花さんの写真作品を指して「ガーリーフォト」だの「女の子写真」だのという人は、さすがにもはやいないと思うが、いまだにそんな表層的かつジェンダーな捉え方しかできない人がいたら、男女問わずとっとと逝ってヨシ。「ガーリー」だからでもなく「女の子」だからでもなく、「蜷川実花」という個人だからこそこれだけの作品を作れたんじゃないの。そんなことも分からないのかな。
私自身は、蜷川さんの作品制作にかけるヴァイタリティは大いに尊敬に値すると思うが、作品自体はいつでも観たいとまでは思わないな。たまに観て、その溢れる色彩に浸って活力を分けてもらう、という感じか。そういう意味では、年末年始のおめでたい時期に蜷川さんの作品を観るのは正しいことなのかもしれない。めでたそうな"赤"の印象が強いし(笑)。
というわけで、年末の祝祭に満ちたこの展覧会、なかなか楽しみました。個人的には、作りこんだ肖像写真よりも、レンズ一本で勝負した?という印象の風景や花の写真が好きだった。
- http://www.ninamika.com/(蜷川実花さんのオフィシャルサイト)
(写真は新宿にて)