私もあなたも猫ストーカー

studio_unicorn20090629

私は猫ストーカー
 小さい頃からのネコ好きである。
 なのだが、どうにもヒネくれたネコ好きであるようで、かの「まこという名の不思議顔の猫」の本は一冊も持っていないクセに、その「まこ」が表紙を飾ったブルータスBRUTUSの猫特集号を買ってみたり(3月3日の日記参照)、「本日のスープ」のようにちょっと変化球系なかわいさのネコの本を持っていたり(2008年12月25日の日記参照)する。
 というわけで、もちろん、もうすぐ公開される映画「私は猫ストーカー」も気になるところだ。単なる「ネコ好き」と名乗らず、あえて「猫ストーカー」と自称しているのが、斜に構えた私にはけっこうツボである(笑)。ロケ地の多くが谷中・根津・千駄木の、いわゆる"谷根千"なのも興味深く、多くの"地元猫"が出演?しているようである。
 なぜかこの映画のポスターを、私が仕事している神保町界隈、より正確に言うと古書店の店頭で見かける。そもそもこの映画の存在を知ったのも、とある古書店店頭のポスターを見たからだし。おそらくこの映画が「猫額洞」(びょうがくどう)という、東京・中野新橋にある実在の古書店さんを舞台にしているからなのだろう(私は行ったことがないが)。古書店といえば神保町。という古書店つながりで、神保町に数多ある古書店さんがこの映画を応援しているのかな。
 神保町の(こちらは新刊の)書店で、この「私は猫ストーカー」フェアが開かれていて、この映画の原作本、というより元ネタ本の、浅生ハルミン著「私は猫ストーカー」が並んでいたので購入してみた。本職はイラストレーターである著者が描いたイラストが、なんともかわいい。もちろんネコたちの写真(モノクロですが)もかわいい。ストーリー仕立てになっている映画に対して、この原作本というか元ネタ本は、「猫ストーカー」になるための指南書のようなエッセイ本である。眺めているだけでも楽しい本だが、持ち歩きやすいようにコンパクトなサイズなので、この本を持って、ネコを探しに街をうろうろしてみたくなるな(笑)。この本さえあれば、私もアナタも立派な「猫ストーカー」!?

(写真のネコちゃんは、1月1日に撮影)