ノルウェー1日目……のハズが……。

 ドイツで一泊になってしまいました。
 理由は……まさかのオーバーブッキング!
 初めての経験。
 この21世紀に、しかもヨーロッパに冠たるメジャー航空会社でオーバーブッキングが起こるなんて、さすがに想像していませんでしたよ。それとも、今まで我々の運が良かっただけなのか?
 成田からフランクフルトに向かうフライトは、それほど寝不足でも疲れがたまってもいなかったせいか、例年になく体調もひどく悪くなく、足元の広い座席(いわゆる「最前列」)だったので足を十分に伸ばせて、寝たり本を読んだり音楽に聴き入ったりと、比較的穏やかに12時間を過ごせた。ここ数年ヨーロッパ行きのフライト(特に往路)が年々辛くなってきた印象があったので、そういう意味では今年の行きのフライトは比較的快適ではあったな。
 まさかの事態はフランクフルト空港で待ち受けていた。トランジットのチェックイン(だいたい成田で乗り継ぎ便の搭乗券が発券されないこと自体がヘンであった)でオーバーブッキングで席がないことを告げられ、ルフトハンザ職員が、運賃を全額払い戻して宿泊と食事も用意する代わりに、明日の便に振り替えてもよいという人を募ったが、そんな気前のいいボランティアが現れるハズもなく(当然だな)、フランクフルト空港そばのホテルで一泊することになってしまった。
 当然運賃は全額払い戻し、今晩のホテル代および食事代もルフトハンザが出してくれた。が、今晩泊まる予定だったベルゲンのホテルのキャンセル料がかかってしまうし(比較的安いホテルにしておいてよかった)、なんと言ってもベルゲンに入るのが半日以上も遅くなってしまうのが痛い。予定が大幅に狂ってしまった。オーバーブッキングしたルフトハンザ航空の責任は当然だが、それ以上に、予約の最終確認を怠った日本のチケット会社の責任も重い。もう頼まねーよって感じ。
 ベルゲンのホテルへのキャンセル連絡は、ルフトハンザ航空のスタッフが代行してくれた。払い戻しのクーポンも翌朝のベルゲン行きの便の搭乗券も(今度こそ!)その場で発行してくれたし、諸々の手配も非常に迅速。オーバーブッキングした責任ゆえというのもあるが、ルフトハンザ航空スタッフの事故後の対応の早さと誠実さは、ある意味好感が持てた。日本だったら、こうも迅速に行くだろうか。
 空港そばとはいえ、予定外のドイツ一泊。もともと興味がないせいか、ドイツで一夜を過ごすのは英国留学中以来、20年ぶりくらいだ。やれやれ、とんでもないことになったな。
 宿泊したホテルは、さして特筆することもないごくありふれたホテルでした。無線LANが有料だったので使わなかったことを除けば、大きな不満はなかったけれどね。