英国のあの日々

studio_unicorn20050925

 早くに雨が上がったようで、台風の影響か風は強いながらも、徐々に晴れてゆく兆し。昨晩夜更かしした割にはすっきりと起きられて(それでも起きたのは昼近かったが)、なんだか気持ちがよい。空気も湿度が低く爽やかで、めっきり涼しくなった。
 こうした環境変化の力の大きさだろうか、今日はゆったりとした気持ちで作品作りを続ける。しばらく制作作業を続けたのち、目を休めるために妻とリヴィングでミルクティーをいただく。ミルクティーにはアッサム。お茶と一緒にウォーカーズWalkersのショートブレッドとチョコレートをいただく。ちょっとだけ英国アフタヌーンティーの気分。
 お茶のあと一服するために屋上に上がると、空は灰色の雲がせわしなくうねり、涼しい風が強く顔に吹き付ける。かつて英国に留学していた頃、スコットランドの北の果てにあるスカイ島Isle of Skyeの、さらに北の端の岬に立つ古城跡をレンタサイクルで訪れたときのことを思い出した。あの時も、荒涼としたハイランドの田園風景の中、灰色の雲がうねり、強い海風が叩きつけるように吹いていた。今でも鮮明に思い出す記憶だ。すっかり英国の(もちろん田舎)雰囲気に浸って、とても幸せな気分になった。いい日だ。
 夕方になって雲は散り、素敵な夕焼けが空に差してきた(写真)。妻と近所を散歩する。のんびりと一日が過ぎてゆくのを楽しむ、そんな一日だった。