The Hilliard EnsembleとTrio Mediaeval

Officium
 id:wineさまが、ご自身の2005年10月20日の日記に対する私のコメントに応えて書いた2005年10月27日の、デュファイについての日記の中で、ヒリアード・アンサンブルThe Hilliard Ensembleが言及されていた。The Hilliard Ensembleの限定版ライブCD! いいなあ。欲しいなあ。でも一般で市販されていない限定盤だろうからもう手に入らないだろうなあ。残念。
 とは言っても、私が持っているThe Hilliard EnsembleのCDは、ノルウェーのサックス奏者ヤン・ガルバレクJan Garbarekと共演した"Officium"一枚きりなのだが、これが、聴くたびに北欧の霧深い静謐の森の中へとすーっと引き込まれてゆくような、心身がすごく安らかになってゆくような気持ちになる素晴らしいCDで、何年も変わらぬ私の愛聴盤のひとつである。今改めて聴きなおしてみたら、一曲だけデュファイの作曲した曲も入っていた。となると、wineさまが持っているデュファイ曲のライブ盤も、きっと素晴らしいに違いない。
Soir Dit-Elle
 The Hilliard Ensembleといえば、今年の初めに「The Hilliard Ensembleの妹分!」みたいなPOPに惹かれてHMVで購入したTrio Mediaeval(正確にはTrio Mediæval)の"Soir, dit-elle"も私の愛聴盤である。The Hilliard Ensembleは男性4人のグループだが、Trio Mediaevalはノルウェー人とスウェーデン人の女性3人組である。こちらも聴くたびに深い安寧の底に沈みこんでゆくような、素晴らしい歌声が響きあう。いわゆる"ヴォーカルもの"よりはインストもの志向が高い私だが、グレゴリオ聖歌やこの両グループのような、静謐さを感じる合唱ものは大好きなのである。
 両グループのCDの発売元ECMのホームページを見ていたら、Trio Mediaevalの新譜 “Stella Maris”が出ているらしい! HMVで見つけたら即買いしてしまいそうだ。