id:wineさまの2005年12月７日の記事に触発されたわけではないのだが、ここ１か月ばかり、ホルストGustav Holstの組曲「惑星」"The Planets"のことが気にかかっていた。もちろん断じて平原綾香の歌がきっかけになったわけはなく（だいたいこの歌をちゃんと聴いたことがない）、Amazon.co.jpで、佐渡裕がNHK交響楽団を指揮した「惑星」のＣＤを見かけたのが契機。
佐渡裕という指揮者のことは実は何も知らないのだが、NHK交響楽団が「惑星」を得意としているということは初めて知った。通常よりもかなりの大編成、しかも「海王星」のために女声の合唱団も用意しなければならないとあって、あまりおいそれとは演奏されない曲目だと勝手に思い込んでいたので、この事実は私としては意外だった。
そんなに得意ならきっと近々演奏会の予定もあるのだろうと思い、急に「惑星」をライブで聴きたくなった私は（もちろん今までナマで聴いたことはない）、早速NHK交響楽団のホームページを見てみた。
あった。あったが、来年の７月２日……（Bunkamuraオーチャードホールにて）。半年以上も先じゃないか。ライブや舞台のチケット取りにまったく不慣れな私には、来年の７月なんて"永遠"よりも遠い未来のことだ。とはいえ、"一度は「惑星」をライブで聴いてみたい！"という私の想いはすっかり固まってしまったので、１月にチケットが発売されたら買って、初めての「惑星」生演奏を聴いてみようと思う。
ちなみに、私が持っている「惑星」のＣＤは、かのカラヤンがベルリン･フィルを指揮して1981年に録音したもの（正確には、これの限定盤）。「惑星」といえばこれ！というほど有名な録音らしい。中学生のときにカセットテープで買って持っていたのだが、のちにＣＤで買いなおし、もう数え切れないほど繰り返し聴いている。NASAが合成した土星の写真を使ったジャケも気に入っている。
私もそうだが、中学時代の私のクラスの友人たちの中では「惑星」が好きな人が多かった。ちょうど「スター・ウォーズ」をはじめとするオーケストラ主体の映画音楽が好まれていたこともあって、「火星」とか「木星」が単純にすごくカッコ良かったので人気があったのだ。ちょうどこの頃のほぼ同時期に、カラヤンのこの「惑星」と小澤征爾の指揮した「惑星」が発売されたので、友人たちとレコードやテープを貸し借りして聴き比べたりしたのを思い出す。懐かしいなあ。
- NHK交響楽団（公式サイト）
- ７月２日の演奏会の情報は「公演日程」の「地方公演･その他の公演」から「関東」をクリックした先の、「オーチャード定期」に記載されています。
- Bunkamuraホームページ
