箱のデザイン

Structural Packaging
 "Structural Packaging"という洋書を、書店で購入。
 この本、スペイン人のデザイナーが作った、箱ものを初めとするさまざまなパッケージデザインを集めた、実践的な作品集である。アイデア溢れる、素敵なパッケージが、その展開図とともに満載。装丁やらジャケデザインやらパッケージデザインやらが大好きな私にとっては、見ているだけでうっとりするような本である。
 さらに、CD-ROMが付属していて、この本に収録されたパッケージの展開図が全て収録されている。嬉しいことに全て著作権フリーだ。Illustrator形式のファイルで収録されているので、すぐに使えるのも素晴らしい。これを使って、ちょっと面白い箱を作ってみようかな。そう考えただけでもワクワクする。
箱のデザイン
 また、この本自体の装丁も、とても面白い。内容にふさわしく、箱を開くような表紙のつくりになっているのだ。実は日本語版(「箱のデザイン」というタイトル)も出ているのだが、こちらは装丁がごく普通の本の体裁になってしまっているうえに、内容も序文以外は英語のまんま。日本語版の意味ねー!って感じ。おまけに、私が買った洋書より微妙に高い。これはもう洋書のほうを買うしかないでしょう。
 ちなみに、この本はAmazon.co.jpでは、価格5,807円。私が書店で購入したのは4,998円だった。洋書は、たいていAmazonのほうが書店よりもかなり安かったりするものなのだが、これは逆。不思議に思ったので、ちょっと調べて理由が分かった。Amazonのほうは米国の出版社が出した本であるのに対し、私が購入したのは、同じ本をシンガポールの出版社が、まったく同じように印刷・製本して出したものだったのだ。なるほどー。コスト削減のために、欧米の出版社がアジアで印刷・製本するというのはよくある話だけれども、これはアジアの出版社が版権を買って自前で出版した本だったということだ。