コードは解かれたのか?

映画「ダ・ヴィンチ・コード」オリジナル・サウンドトラック
 新宿から銀座へ行き、ベターホームのお料理教室に出ていた妻と合流。有楽町の日劇で、映画「ダ・ヴィンチ・コード」を観る。
 正直、あまり期待していなかった。何しろ原作があれだし。三流小説とは言わないが、せいぜい二流どまりだと思う(私のレビュー参照)。良くも悪くもアメリカンな小説だし。そんな二流の原作でも、これだけの豪華キャストと華麗な映像があれば、かなり格調高く映像化されるのでは、と逆に期待していたが、どうも公開後の評判があまり芳しくないので、再び期待がしぼんでいたのだった。
 でも、期待していなかったのが、かえって良かったかも知れない。意外と楽しめた映画だった。壮麗なルーブル美術館をはじめ、パリやロンドン、スコットランドの映像は素直に美しかったし、暗号の謎解きを映像で見せる工夫もそれなりになされていた。キャスティングが良かったのかどうかは別問題として。その中で一番素晴らしかったのは、ハンス・ジマーHans Zimmerの格調高い音楽。これは文句なしに良かった。
ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
 それにしても、私は原作既読だったから物語を理解できたが、未読だった妻はかなりちんぷんかんぷんなところがあったようだ。まあ、あの長さの、しかも背景説明がとても多い小説を、2時間半に押し込めるのはちょっと無理があったように思う。やっぱり、原作ものの映像化は難しいなあ。

  • ダ・ヴィンチ・コード(日本語オフィシャルサイト)
  • Da Vinci Code(米国オフィシャルサイト)
  • Hans-Zimmer.com(これはオフィシャルサイト? それともファンサイト? とにかく、やたらカッコいいイントロ映像が見もの。英語のみ)