[旅}フランス1日目・まずは凱旋門から

 ホテルにチェックインしたのは5時過ぎ。まだまだ日は高い。天気も上々。しばらくホテルで休息し、夕食がてら周辺を散歩してみることにした。
 私の母親がパリは全く初めてなので、とりあえず近くにある凱旋門Arc de Triompheに行ってみることにした。ここの上からの眺めは素晴らしいだけでなく、パリの全体像を俯瞰するのにも最適だからだ。
 青空を背に、くっきりと白く聳え立つ凱旋門の威容は、なかなか壮観(写真)。ここはいつでも観光客で溢れている。人々に混じって、凱旋門の上に上ってみる。相変わらずここからの眺望は素晴らしい。凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場Place de Carles de Gaulleからは、ちょうど時計と同じ12本の道が放射状に出ていて、洗練されたパリの都市計画の妙を、じかに感じることができる。パリ初体験の母親に、目につくランドマークを説明してやる。
 パリに初めて来た人はとりあえず凱旋門に上るのだろうが(私もかつてそうだった)、何度か訪れてかなりパリを知るようになった人にとっても、凱旋門に上るのは、さらにパリを知ることができるという意味において興味深いものだ。私が凱旋門に上るのは3度目だが、来るたびに、パリの街の眺望が異なって見えるのは実に面白いものだ。
 凱旋門のあとは、ホテルの人に教えられたビストロ"Chez Georges"で夕食。ホテルに近いPorte Maillotという広場の一角にある、創業1926年という(パリにはこの手の古い店がごろごろしているわけだが)、由緒ある、でも肩肘張らずに気軽な、いかにもパリらしい典型的なビストロだ。パリでの、いやフランスでの最初の夕食には相応しい。
 安めの赤ワインを飲み、前菜に軽くパテをつついたあと、4人それぞれが肉や魚料理をいただく。ちょっとこってりした、昔ながらのフランス料理の味が心地よい。でも時差のせいでいつもより長く起きているため&長旅の疲れで、ワインが回ってしまい、すっかり眠くなってしまった。部屋に帰ると同時に爆睡(笑)。