素晴らしきうさぎたち

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 外は激しく降りしきる雷雨。こんな日は外出を控えて、我が家のリヴィングでぬくぬく(?)と、先日購入した(2006年8月2日の日記参照)アニメ映画「ウォーターシップダウンのうさぎたち」のDVDを、妻と一緒に観る。
 いやあ、さすがに26年前に観たときとは違う感想でしたよ。あの時はひたすら原作との比較しか頭になかったからなあ。原作のことをあまり考えなければ、なかなかいいアニメ映画です。
 なんというか、ディズニーではない英国製アニメ、というこだわりが随所に出ていたように思う。絵画かと見まがうような背景の自然描写が素晴らしい。神話のシーンの、ちょっと民族アートっぽいタッチの絵柄もとても良い。アート・ガーファンクルArt Garfunkelが歌う主題歌"Bright Eyes"の劇中での使い方も好印象。なかなかいいじゃないか!と改めて見直した。
ウォーターシップダウンのうさぎたち コレクターズ・エディション [DVD]
 ただ、やっぱり話を端折りすぎ、という印象は否めない。原作のことを頭から外して考えても、ちょっと展開急ぎすぎ……と思えてしまうのが残念なり。だからラストの感動も薄くなってしまう(原作のラストは、もう涙ぼろぼろですわ)のは仕方ないか。
 26年前に映画館で観たときは日本語吹き替え版だったから、オリジナルの英語版を観たのは、実は今回が初めて。声優陣の中にデンホルム・エリオットDenholm Elliottの名前を見つけてびっくり(ちなみに主役ヘイズルの声は名優ジョン・ハート)。日本語では女性が声を当てている役でも、オスウサギなら英国では男性が声を担当しているのも、ちょっと意外な発見だった。やっぱりお国柄の違いなのかな。
(写真は、本日の夕食、チリ・コン・カーンのタコス)