「古典新訳文庫」買ってみた

マダム・エドワルダ/目玉の話 (光文社古典新訳文庫) 飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)
 2006年9月8日の日記に書いた、光文社の「古典新訳文庫」を書店で買ってみた。
 何しろ創刊なので8点同時刊行、どれを読もうか目移りしてしまう。迷った末に、ケストナーの「飛ぶ教室」とジョルジュ・バタイユの「マダム・エドワルダ/目玉の話」に決める。
 恥ずかしながら実は私、「飛ぶ教室」を読んだことがないのだ。短い小説だし、いい機会だ。バタイユのほうは、先日フランスのヴェズレーで彼の家を見たばかりでちょっと気になっていたので、これもいい機会。独自の耽美な(エログロに満ちた、とも言うが……)世界を持つ人。「目玉の話」は、従来「眼球譚」として知られた作品だが、私としては、身もフタもない「目玉の話」よりも、「眼球譚」という題名のほうが好きだな。おどろおどろしくて(笑)。
 来月、再来月も、ポーの短編集(もう持っているけれど……笑)など魅力的なラインアップが挙がっている。あまり古典に親しむことがなかったので、これを機に少し読むことにしよう。まったく、望月通陽さんの装画のおかげです(笑)。