Karuizawa症候群

studio_unicorn20060925

 完結してしまったか……。
 たがみよしひさ氏「軽井沢シンドロームSPROUT」の完結第7巻を購入した。旧世代の「軽井沢シンドローム」からの大ファンだった身としては、思っていたよりも早く終了してしまったことに対して、なんとも複雑な気分。
 けっこう話がデカくなってきたし、収拾がつかないくらい(笑)キャラの数も増えてきたところ(耕平たちオリジナル「軽シン」キャラ=旧世代と、薫平たち「スプラウト」キャラ=新世代とが入り乱れて、もー大変)だったから、もう少し続いてほしかった気持ち。だがその一方で、作者がひどく種々の病気に苛まれていて、一時期は絵もかなり荒れていたことを考えると、ここで終了したこともまた仕方なく思うし……。う〜ん。
軽井沢シンドロームSPROUT 7 (ヤングチャンピオンコミックス)
 連載終了までに話をまとめて、膨大な登場人物たちに一応の道筋をつけるのに精一杯だったのだろう、この最終巻はどうしても、なんとか終わりまでこぎつけましたという「駆け足」感が否めない。おかげで、その存在そのものが「ヒキ」だったはずの紀子の、せっかくの登場も印象が薄くなってしまったし。
 それと、オリジナル「軽シン」からの積み重ねがあったせいか、旧世代の存在感がありすぎて(みんな40代なのだが)、新世代のキャラたちは太刀打ちできない印象でした(笑)。まあ、世代まんがとしては、とても面白いものがあったけれど。特にこの最終巻には、耕平と薫平の壮絶な親子ゲンカの場面があるのだが、これこそ、ある意味で全体のクライマックスだったような気がする。しかしこの親子殴り合いのシーン、なぜだか、私の友人とその長男くん(まだ3歳なのだが……)を思い起こしてしまった(笑)。なぜだろう?
  まあ、とにかく完結したわけだ。終わってしまうと、ちょっと寂しいな。
(写真は、本日の夕食に出てきた、切り干し大根とお揚げの煮物)