正方形の画面

studio_unicorn20061021

 本日は妻と新宿に行き、来月の私の作品展に必要ないくつかの用事を済ませる。どうにも進行が遅れ気味で、追われているような気分になってしまう(汗)。いかんいかん。
 用事を済ませる過程の副産物(?)で、2つの写真展を観ることができたが、どちらもとてもいい写真展だった。
 まず、四谷三丁目にある写真ギャラリー&ワークショップ「ルーニィ」Rooneeへ。昨年もお願いした、出展作のマット(作品の縁取り兼台紙)制作依頼のためだ。もっとちょくちょく来たい場所なのだが、自宅からの微妙な距離&位置関係が災いして(?)、ずいぶん久しぶりの訪問になってしまった。
 代表の篠原さんは不在だったが、あらかじめご不在は承知の上だったので、代わりの方とマット制作の依頼を打ち合わせ。そのあと、ギャラリーで開催中の「上野龍写真展 あ・うら」を拝見する。
 モノクロームの写真が、ほどよい間合いで展示されている。何気ない日常を切り取った感じの作品が多く、似たような感覚で作品を作っている私としては、とても親近感を覚え、好感が持てる素敵な作品群だった。出展している作品の半分以上が正方形にプリントされた作品。いいなあ、正方形。

 その後は、世界堂で展示に必要な材料をいくつか購入したあと、紀伊國屋書店の裏あたりにある「cafeユイット&galleryユイット」に行く。このお店で私の作品展のDMハガキを置いてもらうつもりで来たのだが、いや実際置いていただけたのだが、このギャラリーで開催中だった「中島博美写真展 雪を待つ。」が、予想外に素晴らしかったのだ。
 中島さんは二眼レフを使用しているとのことで、その必然もあってか(ご本人の好みでもあるが)作品は全て正方形。東欧の国々で撮影された、いかにも東欧らしい素朴でどことなく垢抜けない雰囲気が、正方形の画面から伝わってくる。中島さんご自身の温かみのある視線を、作品一つ一つから感じることができるような気がしてしまう。会場にはご本人もいらして、少々会話させていただいた。プロのフォトグラファーとして、かなり精力的に活動されているようだ。またぜひ観てみたいものである。
 ちなみに、カフェのほうも、実際に何か飲み食いしたわけでなく覗いただけなのだが、とても素敵な雰囲気だった。機会があったらぜひお茶だけでもしてみたいものだ。

(写真は、新宿方向に沈む夕陽。Kaitoの"Nobody Could Be Alone"がすごく合いそうな風景)