静寂の夜

One Quiet Night
 夜、パット・メセニーPat Methenyの大好きなギターソロアルバム"One Quiet Night"を、あろうことかまだ自分のiPodに取り込んでいないことに気づき、取り込みながらじっくりと聴く。
 考えてみればこのCDを聴くのはけっこう久しぶりだ。相変わらず、実に静謐で素晴らしい。特に、題名の通り夜に聴くのが相応しい。夜のしじまに響くバリトン・ギターの音色に、心が深くリラックスしてゆくようだ。
 実は、私が聴いたことがあるパット・メセニーのCDはこれと、Pat Metheny Groupとしての"The Way Up"だけだったりする。むしろ矢野顕子さんのアルバム"Welcome Back"の1曲目"It's For You"(大好きな曲!)で演奏していたのをよく覚えていたりする。iTunesのジャンルで"Jazz"って出ていたけれど、Pat Methenyをジャズだと思って聴いたことはないなあ。むしろフュージョン(死語)っぽい? カテゴリー分けに拘泥するのは大嫌いなので、どうでもいいことですが(笑)。
 でも、どうもジャズっていうと、マイルスがどうのコルトレーンがどうのブルーノートの何年何月何日の演奏がどうたらこうたらとかばかり思い浮かんで(偏見)、どうにも聴いていて好きになったためしがないので、Pat Methenyの演奏する曲がJazzだとか言われると、そういう「ジャズ」とはずいぶん違うなあと、ちょっと不思議に思ったりするのであった。まあ、これもどうでもいいことですが。